フレットナー Fl282コリブリ回転翼機

Flettner Fl282 "Kolibri"

ドイツ空軍

Fl282
Fl282V14原型14号機

 フレットナー社創始者のアントン・フレットナーが研究していた回転翼機の改良発展型として開発された Fl282コリブリ(ハチドリの意)は、沿岸哨戒・偵察用として貴重な戦力になるだろうと考えられてお り、ドイツ航空省は1940年前半には30機の原型機と15機の生産前機を発注、1942年に運用テス トを開始している。
 一人乗りで不要な装備を可能な限り撤廃したFl282はきわめて運動性が良く、操縦士が操縦になれる に従って悪天候下でも飛行可能であることが証明され、1943年に原型機のうち20機がエーゲ海と地中 海の軍艦から船団護衛任務のために作戦活動を行うほどであった。またこの年には1000機の生産命令が 出されたが連合軍の爆撃のため生産はままならず、終戦時には原型3機が残っていただけでその他は全て捕 獲を恐れて爆破処分されてしまった。
 余談ではあるが、押井守原作/藤原カムイ作画のコミック『犬狼伝説』に収録されている短編『猟犬〜ヤ クトハウンド〜』に登場する機体Fa330(架空の機体)が当機デザインを踏襲しており、藤原氏の素晴らしい 画力と相まって存分に魅力を発揮している。機会があったら一読してみて欲しい。

機体詳細データ(Fl282V21)
全長 6.56m全高 2.20m
全幅11.96m(ローター直径)翼面積224.69m2(ローター軌道円面積)
自重 760kg最大重量1,000kg
最高速度150km/h(海面高度)上昇限度3,300m(ホバリング限界)
航続距離 170km巡航速度不明
発動機ブラモ Sh14A 空冷星形7気筒 160馬力×1基
乗員数 1名総生産機数百数十機?
武装武装なし(小爆弾2kg×5を搭載可能)
主要タイプ Fl282V:原型及び生産前機。正式にはFl282V1のように製造(計画)順に番号を付与(7機)
Fl282A-1:単座生産型。水上艦艇もしくは地上基地で運用
Fl282A-2:潜水艦から運用できるようにした単座型。計画のみ
Fl282B-1:複座生産型。生産数は多くない