フィアット/CANSA FC.20攻撃機

Fiat/CANSA(Costruzioni Aeronautiche Novaresi S.A.) FC.20

イタリア王立空軍

FC.20
イタリア空軍のFC.20bis

 1930年代末に偵察機として開発が始まった機体で、フィアット社の子会社であるCANSA社が 設計開発を行った。全金属製双発単葉3座の機体で、最初の原型機は機首部がガラス張りの偵察員席と なっていた。しかし空軍は当機を地上攻撃機に変更することにしたため、操縦席を前方に移動させ、機 首に37ミリ機関砲を装備した複座の改良型(bisと呼ばれる)を生産することになった。
 1941年末から生産前機グループが北アフリカ戦線へ送られ試験されたが、運動性が悪く能力も低 かったため量産化されずに生産中止となってしまった。生産数ははっきりしないが原型も含めて10機 未満だったとの説が大半を占める。
 なお、能力不足解消のためエンジンを出力の高いフィアットA80やダイムラーベンツDB601に 換装した原型機も製作されたが、こちらも飛行試験中にイタリア休戦となってしまい量産されることは 無かった。

機体詳細データ(FC.20bis)
全長12.18m全高 4.03m
全幅16.00m翼面積41.00m2
自重4,770kg最大重量6,820kg
最高速度420km/h(高度4,500m)上昇限度7,350m
航続距離1,150km巡航速度不明
発動機フィアット A74RC38 空冷星形複列14気筒 840馬力×2基
乗員数 2名総生産機数10機未満
武装12.7mm機銃×3、37mm機関砲×2、爆弾350kg搭載
主要タイプ FC.20:偵察爆撃機型。3座(1機)
FC.20bis:攻撃機型。複座(原型1機+生産前10機未満)
FC.20ter:出力強化型原型。A80RC41エンジン(1,000hp)搭載。FC.20を改修(1機改修)
FC.20quater:出力強化型原型。DB601A-1エンジン(1,250hp)搭載。FC.20bisを改修(1機改修)