グラマン F7Fタイガーキャット艦上戦闘機

Grumman F7F "Tigercat"

合衆国海兵隊

F7F-3
F7F−3 (c)NorthropGrumman
 第二次大戦前にグラマン社は XF5F双発艦上戦闘機の開発を行 った。この機体は生産契約こそ得られなかったものの、その開発過程において双発艦上戦闘機についてのノウハ ウを蓄積することができた。米海軍が計画中だった大型空母 (「ミッドウェイ」型)から運用 する双発戦闘機の開発が1941年に始まったとき、そのノウハウを元に強力な火力を持つ高性能双発戦闘機を グラマン社は開発することができたのである。
 1941年6月に米軍とグラマン社の間でXF7F原型機2機の開発契約が締結されたが、原型機初飛行前に 太平洋戦争が勃発、日本軍に占領された島嶼奪還のため上陸作戦を行う海兵隊を支援する機体としてF7F−1 生産機を500機が急遽発注された。
 海兵隊は当機を陸上基地から運用するはずだったが、戦争が終わるまでに海兵隊へ就役することができた機体 は少なく、約250機が生産された時点で戦争が終結し残りの生産契約は破棄された(戦後も数十機が生産され ている)。なお航空母艦へ着艦できる装備を備えていたのは戦後生産機体のうちごく少数にとどまり、公式に航 空母艦への着艦が認められていたのはF7F−4Nのみであった。

機体詳細データ(F7F−3)
全長13.83m全高 5.05m
全幅15.70m翼面積42.27m2
自重7,380kg最大重量11,700kg
最高速度700km/h(高度6,800m)上昇限度12,400m
航続距離1,930km巡航速度357km/h
発動機プラット&ホイットニー R-2800-34W「ダブルワスプ」空冷複列18気筒 2,100馬力×2基
乗員数 1名総生産機数約330機
武装12.7mm機銃×4、20mm機関砲×4、航空魚雷×1、227kg爆弾×2等
主要タイプ XF7F-1:原型機。単座双発艦上戦闘機型。社内呼称G-51(2機)
F7F-1:最初の生産型。ほぼ原型機と同一の機体(35機)
F7F-1N:F7F-1に機上レーダーを搭載した夜間戦闘機型
F7F-2N:レーダー操作員搭乗のため複座型とした夜間戦闘機型(65機)
F7F-3:R-2800-34Wエンジンを搭載した出力強化型
F7F-3E:電子戦用に改装された機体の呼称
F7F-3N:機上レーダーを搭載した複座夜間戦闘機型
F7F-3P:写真偵察用に改装された機体の呼称
F7F-4N:最終生産型。複座夜間戦闘機型(12機)