ファルマン F221/222爆撃機

Farman F221/F222

フランス空軍

F.221
フランス空軍爆撃航空団所属のF221

 1932年5月に初飛行したファルマンF220.01原型機を元とする重爆撃機。かなり大きい 翼弦長と厚い翼を持つ典型的なファルマン式高翼に角張った胴体を組み合わせた機体で、2つのエン ジンナセルに牽引式2基、推進式2基の計4発エンジンとしたものである。これは当時の非力なエン ジンで、長距離と見なされる距離を重い積載物を搭載して飛行するために必要な措置であった。F2 20は民間機として南大西洋横断路線に使用され、西アフリカからブラジルまでの無着陸飛行を行っ ている。
 このF220を軍用爆撃機に転用しようとする動きはごく自然なもので、尾翼を再設計し機首と腹 部に銃座を備えた軍用向けのF221.01原型機は1933年5月に初飛行した。生産型では機首 部を再設計し背面にも銃座が設けられていた。このF221を半引き込み脚としたF222も生産に入 り、1938年までに合わせて18機が空軍に納入され、当時世界で唯一と言っても過言ではない4 発爆撃機隊を編成した。
 第二次大戦が開戦したときにはすでに時代遅れと言っても良い機体になっていた当機だが、代わり になる機体が無いため現役に留まり、1940年にはドイツに占領された北東フランス地域に向けて 夜間爆撃を行っている。フランス降伏後に生き残っていた少数機は、ビシー政権の元で第15輸送群 として再編成され兵員輸送などに従事した。

機体詳細データ(F222.2)
全長21.45m全高 5.20m
全幅36.00m翼面積186.0m2
自重10,800kg最大重量18,700kg
最高速度360km/h(高度4,000m)上昇限度8,000m
航続距離2,200km巡航速度280km/h
発動機グノームローヌ 14N 空冷星形14気筒 920馬力×4基
乗員数 5名総生産機数30機程度(24機説あり)
武装7.5mm機銃×3(機首、腹部、背面)、爆弾最大3,900kg搭載
主要タイプ F220.01:民間向け輸送機原型
F221.01:軍用重爆撃機型原型。7.7mmルイス機銃×6を搭載
F221:最初の生産型。爆撃照準席や機首銃座を改設計した
F222.01:改良型原型。エンジン室収納の半引き込み脚を装備、燃料増大
F222.1:改良型生産型。F222.01原型機とほぼ相違ない機体
F222.2:改良型後期生産型。サントル社で生産。上反角を持つ外翼が特徴