ユンカース EF61試作爆撃機

Junkers EF61

ドイツ空軍

EF61
EF61原型機(E−2か?)

 1930年代初頭にユンカース社は高々度飛行の研究機としてJu49を製作した。Ju49が 樹立した高々度飛行記録は、すぐに他国に追い抜かれてしまったが、ユンカース社では引き続き高 々度飛行の研究を続けていた。当機は1935年夏に始まった高々度爆撃機兼偵察機の研究計画で 製作されたものである。
 発展型航空機[Entwicklungsflugzeug](略称はEF)と名付けられた計画は、ドイツ航空省の後 押しもあり着々と進められ、EF61の社内呼称を持つ原型1号機(E−1)は1937年初頭に 完成した。葉巻型の胴体に長大な主翼を持ち、高々度飛行のために気密性を持たせた操縦席が装備 された機体は、同年3月に初飛行した。(なお原型1号機には機首部の大型観測窓は無かったとの説が ある)
 だが、高々度飛行の試験を実施する前の同年9月に原型1号機は墜落して喪われてしまい、原 型2号機も同年末に墜落したため、当機の開発研究はこれ以上進展しなかった。相次いだ墜落事故 の原因は不明であるが、研究者の間では気密室の不良が原因ではないかと推測されている。
 しかし、当機の開発で培われた技術は、その後製作されたJu86の 高々度型に引き継がれており、無駄にはならなかったのである。

機体詳細データ(EF61(一部計画値))
全長14.34m全高不明
全幅27.00m翼面積不明
自重不明最大重量不明
最高速度350km/h(高々度飛行時)上昇限度15,000m程度
航続距離不明巡航速度不明
発動機ダイムラーベンツ DB600A 液冷V型12気筒 950馬力×2基
乗員数 2名総生産機数 2機
武装7.92mm機銃×1〜数丁(胴体銃座)、爆弾1,000kg(250kg×4)搭載
主要タイプ EF61V1:原型1号機。社内呼称E-1。1937年3月4日初飛行、同年9月19日墜落
EF61V2:原型2号機。社内呼称E-2。1937年後半完成、同年12月18日墜落