ドルニエ Do26飛行艇

Dornier Do26

ドイツ空軍

Do26
ドイツ軍の標識を付けた原型4号機

 リスボン・ニューヨーク間を乗員4名と貨物500キログラムを搭載して飛行する大西洋横断郵便機とし て開発された当機は、ドルニエ社で製作された飛行艇中最も洗練されたスタイルを持つ機体である。
 空気抵抗を減らすため安定フロートは翼内へ引き込まれるようになっており、エンジンナセルの数も 前後にエンジンを搭載することで2つとし空気抵抗の軽減を図っている。このナセルは離水時に後部エ ンジンのプロペラが水をかぶることを防ぐため上方10度へエンジンを傾けることもできるようになっ ていた。
 ルフトハンザ航空が発注した3機のうち2機は第二次大戦開戦前に就役し、南大西洋を18回ほど往 復しているが、開戦後は全機がドイツ空軍に徴発されドイツ空軍向けに新造された機体とともにノルウ ェーでの兵員輸送や沿岸哨戒任務などに使用されている。

機体詳細データ(Do26A)
全長24.60m全高 6.85m
全幅30.00m翼面積120.00m2
自重10,700kg最大重量20,000kg
最高速度335km/h上昇限度4,800m
航続距離9,000km巡航速度265km/h
発動機ユンカース「ユモ」205C 水冷直列対向6気筒ディーゼル 600馬力×4基
乗員数 4名総生産機数6機
武装7.92mm機銃×3、20mm機関砲×1(軍用転用後の民間型およびC型のみ)
主要タイプ Do26V:原型機。正式にはDo26V1のように製造(計画)順に番号が付与された(3機)
Do26A:ルフトハンザ航空向けの民間輸送機。後にドイツ空軍が徴発(原型2機を改称)
Do26B:乗客4名を追加できるようキャビンを拡大したDo26A(原型3号機を改称)
Do26C:ドイツ軍向け機体。兵員12名搭載可能な輸送機としても使用可能(3機新造)