ドルニエ Do22水上雷撃/偵察機

Dornier Do22

ユーゴスラビア空軍 他(ドイツ)

Do22
ユーゴスラビア空軍のDo22Kj

 ドイツのドルニエ社が輸出専用の機体として1930年代に開発した機体。原型機は 1935年に完成した。高翼単葉の鋼管構造布張り機で、降着装置は双フロート以外に 固定車輪やスキー式のものを装備できた。
 原型機が完成してから売り込みを開始したため即座に量産は行われず、38年になっ てようやくユーゴスラビアとギリシアへ輸出が行われた。またラトビアとも購入の契約 が締結されたが、この契約は1940年のソビエト併合とそれに続くドイツ軍侵攻によ り果たされることはなかった。
 第二次大戦が始まり1941年にはドイツ軍がバルカン諸国へ侵攻、ユーゴスラビア およびギリシアの機体はドイツ軍により破壊もしくは捕獲された。ユーゴスラビアの機 体8機はドイツ軍侵攻の際にエジプトへ逃亡し、英軍の指揮下で地中海での作戦任務に 従事したが、43年頃には予備部品の不足から飛行停止となった。また、ギリシアで捕 獲された機体のうち4機はフィンランドへ売却されている。

機体詳細データ(Do22K)
全長13.12m全高 4.83m
全幅16.20m翼面積45.00m2
自重2,850kg最大重量3,700kg
最高速度350km/h(高度3,000m)上昇限度8,500m
航続距離2,000km巡航速度310km/h
発動機イスパノスイザ 12Ybrs 液冷V型12気筒 848馬力(860PS)×1基
乗員数 2名総生産機数30機未満
武装7.92mm機銃×3(前方固定、後方上部、後方下部各1)、航空魚雷×1もしくは50kg爆弾×4
主要タイプ Do22K:輸出用水上機型。各国向けの型番は以下のとおり
      ギリシア向け:Do22Kg(12機)
      ユーゴスラビア向け:Do22Kj(12機)
      フィンランド向け:Do22Kl(ギリシアから捕獲した機体4機)
Do22L:固定脚装備のプロトタイプ(1機)