デ・ハビランド DH86輸送/機上作業練習機

de Havilland DH86

英国空軍 他

DH86A
オーストラリア空軍第一患者輸送機部隊のDH86A

 カンタス(Qantas)航空がシンガポール〜オーストラリア間の輸送路線に使用するため、豪州政府を通じて出した 要求仕様書に基づいて1934年に製作された機体。木製布張り構造の4発複葉機で、原型機と生産前機 の計3機は操縦士1名で運用可能(生産型は操縦席の背後に無線/航法士席が用意された)となっていた が、後に複数の航空会社から並列複座の操縦席が必要だとの意見が出たため、機首部を拡大する改修が行 われている。
 1935年に登場した改良型DH86Aを英空軍は4機調達しており、2機は無線学校の機上作業練習機と して使用され、残りの2機は第24飛行隊にて輸送任務などに従事した。第二次大戦勃発後は民間航空会 社の機体を英国空軍や豪州空軍が徴発・使用しており、人員や患者輸送任務に従事した。

機体詳細データ(DH86B)
全長14.05m全高 3.96m
全幅19.66m翼面積59.55m2
自重2,943kg最大重量4,649kg
最高速度267km/h上昇限度5,305m
航続距離1,287km巡航速度229km/h
発動機デ・ハビランド「ジプシーシックス」空冷直列6気筒 200馬力×4基
乗員数2〜3名+客席16総生産機数49機以上(62機説あり)
武装武装なし
主要タイプ DH86:最初の生産型。原型機を含み29機が製造された
DH86A:風防改修、金属製補助翼、空気式ダンパー仕様の主脚を装備した改良型(20機)
DH86B:DH86Aの方向舵欠陥を改修した機体。複数のDH86Aも当機規格に改修された