デ・ハビランド DH84輸送/練習機
de Havilland DH84 "Dragon"
英国空軍 他

オーストラリアの記章をつけたDH84輸送機
1930年代初頭にデ・ハビランド社が民間向けに製作した単発機DH83”フォックス・モス”は
成功作だった。主要使用者である英ヒルマン航空(Hillman's Airways)は同機を拡大した双発機を要求
し、デ・ハビランド社はDH83の機体を流用した双発機DH84を完成させた。同機の愛称は”ドラ
ゴン・モス”と予定されていたが、原型機には”ドラゴン”としか記入されておらず、以降この名称が
定着した。
第二次大戦前にDH84は後継機DH89の完成により製造終了しているが、戦争が始まると空軍の
輸送/航法練習機としての需要が高まったため、オーストラリアのバンクスタウンにある工場で再生産
が行われ、大戦中英国空軍やオーストラリア空軍で使用された。
また少数が輸出用として製作されており、デンマークやイラク、ポルトガル向けには自衛用火器や小
爆弾を搭載できるよう改良された軍用モデルが輸出された。
| 機体詳細データ(DH84”ドラゴン1”) |
| 全長 | 10.52m | 全高 | 3.07m |
| 全幅 | 14.43m | 翼面積 | 34.93m2 |
| 自重 | 1,043kg | 最大重量 | 1,905kg |
| 最高速度 | 167km/h | 上昇限度 | 3,800m |
| 航続距離 | 830km | 巡航速度 | 不明 |
| 発動機 | デ・ハビランド「ジプシー・メジャー」空冷直列4気筒 130馬力×2基 |
| 乗員数 | 1名+乗客6〜10名 | 総生産機数 | 202機 |
| 武装 | 武装なし(M型は自衛用火器(7.7mm機銃)×2、20lb(9kg)小爆弾×20搭載可能) |
| 主要タイプ |
DH.84 Dragon1:民間向け輸送機の初期型。開戦後は軍に徴発された機体も多い
DH.84 Dragon2:改良型。主脚に成形カバーがついた
DH.84M Dragon:輸出向け軍用モデル。自衛用火器と小爆弾を搭載可能 |