DFS230 輸送グライダー

DFS(Deutsche Forschungsanstalt für Segelflug) 230

ドイツ空軍

DFS230
最初の生産型であるDFS230A−1

 ドイツ航空省はDFS(Deutsche Forschungsanstalt für Segelflug/ドイツ滑空研究所) が開発していた研究滑空機に軍事的興味を抱き原型製作の契約を締結した。1937年、飛行 に成功した研究機(原型機)の成果に満足した航空省はDFS230Aと機体番号を付け限定 生産契約締結に至った。
 木金混合構造、支柱支持単葉高翼というスタイルをしたDFS230は乗員2名と完全武装 兵士8名または1.2トンの物資を搭載して飛行することができ、ドイツ空軍が保有する各種 の航空機で曳航することが可能であった。また曳航だけでなく、ミステル飛行爆弾のように機 体を通常の航空機の下に結合して行動することもあった。
 色々なバリエーションの機体がゴーダ車両会社で製造され、1940年5月のベルギー・エ ベンエマエル要塞攻略では世界初のグライダー輸送による強襲作戦を演じ、その後もクレタ島 攻防やムッソリーニ救出作戦などの歴史に残る大作戦から、東部戦線における補給作戦まで幅 広い任務に従事している。

機体詳細データ(DFS230A−1)
全長11.24m全高 2.74m
全幅21.98m翼面積41.30m2
自重 860kg最大重量2,100kg
最高速度290km/h(最大滑空速度)巡航速度180km/h(標準曳航速度)
発動機なし(他機による曳航飛行)
乗員数 2名総生産機数1,000機以上
武装武装なし(完全武装兵員8名または1,200kgの物資を搭載可能)
主要タイプ DFS230V:原型機呼称。元は研究滑空機
DFS230A-1:初期の限定生産型
DFS230A-2:A-1の複操縦装置搭載型
DFS230B-1:A-1に似ているが、制動パラシュートと防御用機銃1丁を装備
DFS230B-2:B-1の複操縦装置搭載型
DFS230C-1:B-1に似ているが、機首に制動用ロケット3基を装備
DFS230D-1:C-1に似た改良型制動用ロケットを装備した機体。原型6号機を改修した1機のみ
DFS230V7:兵員15名を搭載できるよう胴体延長改修された原型機。量産に至らず
DFS230F-1:胴体延長型の予定呼称