DFS228 試作高々度偵察機

DFS(Deutsche Forschungsanstalt für Segelflug) 228

ドイツ空軍

DSF228
ドルニエDo217K(改造型のK−V3)に搭載されたDFS228V1原型機

 ドイツにて滑空機(グライダー)研究を行っていたDFS(ドイツ滑空研究所)は第二次大戦勃発に 伴い高度な研究機の開発に弾みがついていた。この機体は元々、高々度における滑空飛行の研究として 開発されていたものであるが、そこへロケットエンジン開発の計画とミックスされることで高々度偵察 機の開発計画へと進化した。
 まず原型として製作されたのはDFS228V1と名付けられた無動力グライダーで、広い翼面積を持つ 中翼単葉の木製構造機体であった。限界飛行高度25,000メートルという超高空で搭乗員を保護す るため操縦席は球形金属製の与圧室となっている。緊急時には機首部を爆破ボルトで切り離し与圧操縦席ご とパラシュート降下し、操縦士が生身で耐えられる高度まで降下すると次に操縦席から操縦士が脱出、パラシ ュート降下するという二段構えがとられていた。
 推力300kg〜1,500kg程度のヴァルターロケットエンジンの搭載が予定され、敵地の超高空を ロケットによる高速で駆け抜け、燃料が切れたあとは滑空により帰還、胴体内に収納する折り畳み式の ソリで着陸する計画であったが、改造されたDo217K爆撃機の背中に搭載した原型機の飛行実験 において、高々度での与圧操縦席の不備や操縦系統の限界が露呈し、結局ロケットエンジンを搭載する ことなく開発中止となってしまった。終戦時に米軍が押収した原型1号機は翌46年にイギリスへ送ら れ、研究材料として調べられた後にスクラップにされてしまっている。

機体詳細データ(DFS228(計画値))
全長10.58m全高 2.92m
全幅17.56m翼面積30.00m2
自重1,650kg最大重量4,200kg
最高速度900km/h(高度10,000m)上昇限度25,000m
航続距離1,050km(滑空距離含む)巡航速度不明
発動機ヴァルター 109-509A-1 ロケットエンジン 推力1,500kg×1基
乗員数1名総生産機数1機
武装武装なし
主要タイプ DFS228:高々度偵察機の試作機。無動力原型であるDFS228V1のみが製作された