イリューシン DB−3爆撃機

Ilyushin DB-3
Ильюшин ДБ-3


ソビエト赤軍 他

DB-3
フィンランド軍で使用されるDB−3(捕獲機)

 1935年に初飛行した中型長距離爆撃機で、1936年のメーデーに初公開飛行を行った。1939年には モスクワ−カナダ間8,000kmを飛んで世界中の関心を引きつけた機体でもある。
 ソビエト軍にDB(Дальний бомбардировщик:長距離爆撃機の略) −3の名称で採用された機体はDA(Дальняя Авиация:長距離航空軍)や V−MF(Авиация военно-морского флота:海軍航空隊)に配備が おこなわれ第二次大戦開戦時には主力中型爆撃機として就役しており(生産は1940年に終了した)、ソビエ ト空軍初のベルリン爆撃もDB−3が行ったが、並の性能しか持たない当爆撃機の戦果はあまり大きくない。
 なお、ソビエトと敵対関係にあったフィンランドは捕獲した5機とドイツ戦利品保管庫から購入した6機を1 940年から継続戦争終戦まで対ソ戦に使用している。また少数機が中国へ輸出されており、対日戦に使用された。

機体詳細データ(DB−3M)
全長14.32m全高 4.19m
全幅21.44m翼面積65.60m2
自重5,270kg最大重量7,700kg
最高速度445km/h上昇限度9,700m
航続距離3,800km巡航速度345km/h
発動機ナザロフ M-87B 空冷星形複列14気筒 950馬力×2基
乗員数6〜7名総生産機数1,528機
武装7.62mm機銃×3、爆弾最大2,500kg(通常は1,000kg程度が標準)
主要タイプ TsKB-26:原型1号機。グノームローヌ14Kエンジン(800hp)搭載
TsKB-30:原型2号機。密閉式操縦席、M-85エンジン搭載
DB-3:初期生産型。TsKB-30原型機に準ずる機体
DB-3M:長距離航空軍向けの改良型。M-87エンジン(950hp)搭載
DB-3T:航空魚雷を搭載する専用雷撃型。海軍航空隊向け
DB-3PT:降着装置を双フロートに変更した専用雷撃型。海軍航空隊向け
DB-3F:機体形状を洗練した改良型。Il-4原型となった