ドボワチーヌ D513試作戦闘機

Dewoitine D.513

フランス空軍

D.513

D.513
D.513原型機((上段)改設計前の機体/(下段)改設計後の機体)

 1930年代半ばにドボワチーヌ社は新しい低翼単葉戦闘機の原型を製作した。これまで製作して きたD500シリーズや 先年のD503試作戦闘機とは 異なり、楕円形の主翼と長円形の垂直・水平尾翼を持つ機体で、1936年1月に原型1号機が完成 した。しかし、この機体は飛行テスト際に深刻な不安定さを示し、また最高速度も期待した数値より 低かったため再設計が行われた。
 再設計は胴体、垂直尾翼、主脚、ラジエータと広範囲におよび、見た目は全く新しい機体となった が、再設計による改修を施した原型1号機の飛行試験でも不安定さの解消はされておらず、さらに 新しい主脚と冷却器に不具合が見つかったため、当機の開発は中止となってしまった。
 なお、原型2号機は改設計による改修は行われず、かわりに出力を強化したエンジンと、D503 の主脚およびラジエータが取り付けられた。ちなみに、開発中止後の原型2号機は高速でのパラシュ ート射出実験に使用されたという。

機体詳細データ(D.513(改設計後))
全長 7.45m全高不明
全幅12.05m翼面積18.32m2
自重不明最大重量2,450kg
最高速度445km/h(高度5,000m)上昇限度不明
航続距離不明巡航速度不明
発動機イスパノスイザ 12Ycrs 液冷V型12気筒 860馬力×1基
乗員数 1名総生産機数 2機
武装原型機に武装は搭載せず
主要タイプ D.513:単座戦闘機原型。開発中止された(2機)
D.514LP:12Ydrsエンジン(930hp)を搭載し、D.503の主脚等を取り付けた後の原型2号機の呼称