シエルバ・オートジャイロ シリーズ

Cierva(Avro) Autogyro

英国空軍 他

C.40
複座練習機型のC.40モデル

 1920年代にスペインのフアン・デ・ラ・シエルバ(Juan de la Cierva)が開発したオートジャイロ(ヘリコプターと 同様の回転翼機であるが、ヘリコプターが揚力と推進力を同じ回転翼でまかなっているのとは異なり オートジャイロは回転翼で揚力をまかない、推進用には通常のプロペラが搭載される)の発展型。
 シエルバが開発したオートジャイロ機に英国航空省(及び英国空軍)が関心を示し、1925年に は特許と製造ライセンスを管理するための会社(シエルバ・オートジャイロ社)が英国に設立された。 英国航空省が評価用に発注した機体の製造をアブロ社と契約した縁で、以降英国で製造されるオート ジャイロ機はアブロ社により製作されている。
 シエルバ・オートジャイロ機で最も成功作といえるC.19と名付けられた機体はアブロ社で多く の派生型・変形型へと発展させられており、第二次大戦中の英空軍ではC.30モデルをレーダー 検定等の任務に従事させている。
 ちなみに幾つかのモデルはフランスやドイツなど数カ国で製造が行われており、日本やスペイン、 スウェーデンなどへも少数機が輸出された。なお、日本では輸入した当機などを参考にして カ号観測機が製作されている。

機体詳細データ(C.30A)
全長 6.01m(胴体長)全高 3.38m(ローターマスト頂部まで)
全幅11.38m(ローター直径)翼面積99.89m2(ローター回転円面積)
自重 553kg最大重量 816kg
最高速度177km/h上昇限度不明
航続距離 460km巡航速度153km/h
発動機アームストロング・シドリ ジェネット・メジャーIA空冷星形7気筒 140馬力×1基
乗員数1名総生産機数66機(アブロ社製造のC.30A)
武装武装なし
主要タイプ C.19:シエルバが設計した単座オートジャイロの成功作
Avro 620:C.19のアブロ社呼称
C.19 Mk.I:C.19の初期モデル。アームストロング・シドリ・ジェネットIIエンジン(80hp)搭載(3機)
C.19 Mk.II:Mk.Iの改良型。ジェネット・メジャーエンジン(105hp)搭載(3機)
C.19 Mk.IIA:Mk.IIの回転翼取り付け部を改良した機体(1機)
C.19 Mk.III:Mk.IIAの量産型?(6機)
C.19 Mk.IVP:操縦席をキャビン式とした機体(15機)
C.19 Mk.V:C.19の最終モデル(1機)
C.20:独フォッケウルフ社のライセンス生産機。ジーメンスSh.14Bエンジン(150hp)搭載
C.30:C.19 Mk.Vの発展量産型
C.30P:C.30モデルの初期生産型。折り畳み式の回転翼を持つ
C.30A:C.30モデルの主要生産型
Rota Mk.I,:C.30Aの英空軍呼称。大戦中は徴用民間機も含まれた
LeO C.301:仏リオレ・エ・オリビエ社のライセンス生産機。C.30A準拠
C.40:C.30を縦列複座操縦席とした練習機型。サルムソン9Ngエンジン(175hp)搭載(9機)