ワーコ CG−13輸送グライダー

Waco CG-13

合衆国陸軍航空軍 他

CG-13A
米陸軍のCG−13A

 米陸軍が輸送/強襲グライダーとして量産したCG−4Aは 優秀な機体であったが、兵員13名と搭載能力は小さかった。そこでワーコ社ではCG−4Aの設計を流用 した拡大型の試作を行い、米陸軍はXCG−13の名称で試作機の評価を実施した。
 原型機XCG−13は30名の兵員輸送が可能であったが、尾翼部を再設計した改良型原型XCG−13A は42名もの兵員輸送が可能な構造となっており、この機体が1943年に制式採用となった。
 CG−4Aと同様に上へ持ち上がる機首から車両や榴弾砲をはじめとする貨物や兵員を搭載することが可能 で、CG−4Aに比べ搭載量は3倍以上に増大した(重機関銃を搭載したジープや105ミリ榴弾砲が搭載で きるようになった)。
 400機の製造が発注され43年から部隊納入が開始されたが、終戦のため132機が生産納入された時点 で残りはキャンセルとなっている。なお、英空軍にも8機のCG−13Aが供与されたが、終戦のため制式配 備は行われていない。
 余談であるが当機を製作したWACO社(Weaver Aircraft Company of Ohioの略称)の社名はテキサス州にある 都市ウェイコ市(City of Waco)と同じ綴りであるが、同社の拠点はオハイオ州だったので混同に注意が必要で ある。また社名の発音もウェイコではなくワーコ(もしくはウォーコ。waの部分はwater[発音記号だとwo':tэ(r)]の waの部分と同じ発音)が正式とされている。

機体詳細データ(CG−13A)
全長16.46m全高 6.07m
全幅26.21m翼面積81.10m2
自重3,946kg最大重量8,573kg(離陸最大重量)
最高速度306km/h(最大滑空速度)巡航速度129km/h(標準曳航速度)
発動機なし(他機による曳航飛行)
乗員数 2名総生産機数原型6機+132機
武装武装なし(完全武装兵員42名または約5,000kgの物資を搭載可能)
主要タイプ XCG-13:最初の原型機。兵員30名搭載可能
XCG-13A:尾翼部を再設計した改良型原型(XCG-13とあわせて6機)
CG-13A:生産型。XCG-13Aに準ずる(132機)