カムス 55飛行艇

CAMS(Chantiers Aéro Maritimes de la Seine) 55

フランス海軍

CAMS 55/10
フランス海軍航空隊のCAMS55/10飛行艇

 1927年に初飛行した双発爆撃・偵察飛行艇カムス51を原型として、北大西洋横断飛行に挑戦した カムス54GRの経験を生かした機体。非常に頑丈なつくりの木製・合板(一部は亜鉛メッキ鋼板)張り 構造を持つ複葉飛行艇で、エンジンは前後にプロペラのついた双発となっている。
 いくつかの改良型が作られており、全金属構造とした原型も試作されている。全金属製機は木製構造よ りも軽量化に成功しているが製造コストが高いため制式採用には至らなかった。
 1930年頃から第一線部隊に配備が開始されたが、一部の部隊では1930年代半ばには新型の ビゼルト飛行艇が就役し始めたた め、長距離偵察任務から外され沿岸哨戒に従事するようになっていった。第二次大戦開戦時点で多数の 機体が部隊に残っていたが、最終的に1941年初頭には全機が戦没もしくは退役してしまっている。

機体詳細データ(カムス55/10)
全長15.03m全高 5.41m
全幅20.40m翼面積113.45m2
自重4,590kg最大重量6,900kg
最高速度195km/h(海面高度)上昇限度3,400m
航続距離1,280km巡航速度150km/h
発動機グノーム・ローヌ 9Kbr 空冷星形9気筒 500馬力×2基
乗員数5名総生産機数112機
武装7.7mm機銃×4(機首・後方各銃座2)、75kg爆弾×2
主要タイプ CAMS 55.001:原型機。イスパノスイザ12Lbrエンジン(600hp)搭載(1機)
CAMS 55J:審査用機体。ジュピターエンジン搭載(2機)
CAMS 55H:審査用機体。イスパノスイザエンジン搭載(2機)
CAMS 55/1:最初の生産型。12Lbrエンジン搭載(43機)
CAMS 55/2:55/1と同時期に生産された型。ジュピター9Akxエンジン(480hp)搭載(29機)
CAMS 55/3:全金属製艇体の原型。1932年墜落して失われた(1機)
CAMS 55/6:全金属製の艇体と翼端フロートを持つ原型機。製造コスト高のため不採用(1機)
CAMS 55/10:グノーム・ローヌ9Kbrエンジン搭載型。主翼折り畳み機構装備(32機)
CAMS 55/10C:55/10型に強力な無線装備を搭載した機体の呼称。植民地軍向け
CAMS 55/14:全金属製艇体の原型。グノーム・ローヌエンジン搭載。量産されず(1機)