カプローニ Ca310リベッチオ爆撃機

Caproni Ca310 Libeccio

イタリア王立空軍

Ca310
ノルウェー空軍のCa310軽爆撃機

 1930年代半ばに植民地向けとして開発された Ca309と並行して開発が行われた 機体。主脚が引き込み式であり出力も大きなエンジンを搭載している点はCa309と異なるが、基本的に Ca309と似通った構造をしている。ちなみに当機の愛称「リベッチオ」とは南西風のことである。
 当機は輸出向けモデルとして製造されているが、ノルウェー、ペルー、ユーゴスラビアに少数機が輸出さ れたのみで、製造機の大半はイタリア空軍に納入されている(イタリア軍から間接的にスペインやハンガリー に供給された機体もある)。
 改良型は発展型も多数が計画され、出力強化型であるCa313などはイギリスから300機、フランス から200機の発注を受けていたが、イタリアが枢軸側に立ち第二次大戦に参戦したため、この契約は無効 となってしまい実際に輸出できたのはフランス向け5機とスウェーデン向け84機、ドイツ向けの少数機だ けだった。

機体詳細データ(Ca314A)
全長11.80m全高 3.70m
全幅16.65m翼面積39.20m2
自重4,560kg最大重量6,620kg
最高速度395km/h(高度4,000m)上昇限度6,400m
航続距離1,690km巡航速度320km/h
発動機イゾッタ・フラスキーニ「デルタ」RC35 水冷V型12気筒 730馬力×2基
乗員数3名総生産機数1,000機以上
武装12.7mm機銃×2(前方固定)、7.7mm機銃×1(後方旋回)、爆弾最大500kg
主要タイプ Ca.310:原型機を含む初期型。ピアッジョP.VIIC16エンジン(460hp)搭載(161機+輸出20)
Ca.310 Idro:Ca.310の降着装置を双フロートに変更した民間型水上機
Ca.310bis:Ca310原型に段のないガラス張り機首を装備した改良型。ユーゴスラビアに輸出(12機)
Ca.311:Ca310bis原型を改修した偵察爆撃機型(320機+ユーゴスラビア5+クロアチア10)
Ca.311M:Ca.311の機首を段付き風防に改めた改良型
Ca.312:Ca.310にピアッジョP.XVIRC35エンジン(650hp)を搭載した改良型偵察爆撃機(2機)
Ca.312bis:Ca.312に段無し風防を搭載したモデル。開戦のため全機イタリア軍へ就役(24機+ノルウェー15)
Ca.313:Ca.311の改良型。イゾッタ・フラスキーニ「デルタ」RC35エンジン搭載(輸出型含め271機)
Ca.313F:フランス向けに製作された輸出型Ca.313。フランスに引き渡されたのは5機のみ
Ca.313G:ドイツ向けに製作された輸出型Ca.313。生産数は少数
Ca.313S:スウェーデン向けに製作された輸出型Ca.313(84機)
B.16:スウェーデンが輸入したCa.313S爆撃機型の呼称
S.16:スウェーデンが輸入したCa.313S海洋偵察機型の呼称
T.16:スウェーデンが輸入したCa.313S雷撃機型の呼称
Tb.16:スウェーデンが輸入したCa.313S輸送機型の呼称
Ca.313R.P.B.2:Ca.311に段付き風防を装備したモデル。イタリア軍向け
Ca.314A:Ca.313R.P.B.2の武装を強化した船団護衛兼海洋偵察型。Ca.314-SCとも呼称(73機)
Ca.314B:Ca.313R.P.B.2に魚雷を装備した雷撃機型。Ca.314-RAとも呼称(80機)
Ca.314C:Ca.313R.P.B.2に前方固定機銃を装備した地上攻撃型(254機)
Ca.316:Ca.313の降着装置を双フロートにした水上偵察機型(14機)