カプローニ Ca309ギブリ爆撃/偵察機

Caproni Ca.309 Ghibli

イタリア王立空軍(植民地軍)

Ca.309
ドイツ軍の記章をつけたCa309

 1930年代中頃に設計された双発軽爆撃機。植民地軍向けということで過度の能力を求めず、 またメンテナンス性を高めるため出力は低いが信頼性の高いエンジンを搭載したり、機構が複雑 化する引き込み脚ではなく固定脚を採用するなどしている。
 1937年頃からアフリカの植民地などに配備が始まり偵察や爆撃任務に従事したが、能力が低 く第二次大戦が始まると第一線では使用されなくなり、後方での輸送任務などに従事することが多 くなってしまった。第二次大戦後植民地を全て喪ってしまったイタリアだったが、当機はイタリア 本国で輸送任務に使用され、最後の機体は1947年に退役している。
 ■完全な余談■ 当機の愛称である「ギブリ」は砂漠の嵐という意味であるが、現代日本アニメー ション界を代表する宮崎駿氏が率いるスタジオ・ジブリの名称も『日本のアニメーション界に旋風を 巻き起こそう』との理由から「Ghibli」(本来の発音は「ギブリ」が正しいらしい)の名を付けた とのことである。もちろん飛行機マニアとしても有名な宮崎氏のことであるから、この機体のこと も頭にあったであろうと思われる。

機体詳細データ(Ca.309)
全長13.30m全高 3.25m
全幅16.20m翼面積38.70m2
自重1,745kg最大重量2,695kg
最高速度250km/h上昇限度4,500m
航続距離670km巡航速度210km/h
発動機アルファロメオ 115-II 水冷直列6気筒 195馬力×2基
乗員数3名総生産機数243機
武装7.7mm機銃×3(最終生産型は20mm機関砲×1、7.7mm機銃×2)、爆弾最大300kg
主要タイプ Ca.309:原型機を含む当機の呼称。愛称はGhibli。生産型は生産時期により4シリーズに分かれる
Ca.309S:患者輸送機へ改修された機体の呼称。Sはsanitaria(健康・医療などの意)の略