カプローニ Ca133輸送機

Caproni Ca.133

イタリア王立空軍

Ca133T
カプローニCa133T

 Ca101の改良型としてロドル フォ・ベルドゥツィオ(Rudolfo Verduzio)技師が設計を行った機体。1934年末に初飛行した。鋼管 骨組みは従前の機体と変化なかったが、外皮は一部金属化されており、エンジンナセルも空力的に洗練さ れたデザインとなっている。胴体を延長したCa101Eがベースとなっているため機内スペースに余裕 があり、民間旅客型は16座席の客席を設置することができた。民間向けの機体はアラ・リットリア社(Ala Littoria) が1935年からイタリア〜北アフリカ植民地間の路線に就航させているが、同時期に軍用型Ca133 Jもイタリア空軍に納入が開始されている。
 軍へ納入された機体は汎用輸送機兼爆撃機として使用され、荷室には完全武装の兵士18名を搭乗させ ることが可能であった。また後日輸送専用型のCa133T、患者輸送型のCa133Sなどの派生型も 製造されている。
 エチオピア侵攻では最新鋭機ということもあって参加数は少なかったが、その後は順次Ca101と交 代する形でイタリア軍の標準輸送機として全戦線で使用されるようになっていった。なお、Ca101を 輸入していたハンガリーも当機を6機購入しており、一部のCa101と交代させている。

機体詳細データ(Ca133J)
全長15.35m全高 4.00m
全幅21.25m翼面積65.00m2
自重4,000kg最大重量6,565kg
最高速度280km/h(高度1,000m)上昇限度5,500m
航続距離1,350km巡航速度230km/h
発動機ピアッジョ「ステラ」VIIC16 空冷星形7気筒 460馬力×3基
乗員数3〜5名+兵員18総生産機数525機(Ca133のみ)
武装7.7mm機銃×4、爆弾最大500kg
主要タイプ Ca.133:原型を含む民間向け機体の呼称
Ca.133J:軍用輸送/爆撃機型。自衛用火器と胴体下の爆弾架を装備
Ca.133T:輸送専用型。Ca.133Jとほぼ同じだが爆撃兵装は搭載せず、空挺降下装備が施された
Ca.133S:患者輸送型。担架6および医療スタッフ4名が搭乗可能
Ca.142:主脚をエンジンナセル引き込み式とした試作機。コスト高のため採用されず
Ca.148:操縦席を前進させ視界改良と客席を18座に増やした機体