コモンウェルズ ウーメラ爆撃機

Commonwealth-Aircraft CA-4/11 "Woomera"

オーストラリア空軍

CA-4

CA-11
(上段)CA−4原型機(Photo:Australian War Memorial所蔵)/(下段)CA−11原型機

 オーストラリア空軍が使用していたボーフォート雷爆撃機ハドソン哨戒機の後継として1941年に 出された豪州空軍仕様書241号により開発された機体。同仕様書では偵察・爆撃・雷撃・急降下爆撃に使用 できるオールマイティな機体が求められていた。
 コモンウェルズ社では以前から研究していた設計案の中から仕様書に適合する機体を選び原型機を製作した ため、同年9月には原型1号機を初飛行させることができた。CA−4と名付けられた原型機は低翼単葉の3 座軽爆撃機で、7.7ミリ機銃を4丁(機首2、両エンジンナセルに各1)装備、500ポンド爆弾もしくは 小型航空魚雷を2発搭載する能力を持っていた。
 CA−4原型機を見たオーストラリア空軍は機銃武装が貧弱であるとして改良を指示、20ミリ機関砲を搭 載し、尾翼を再設計した機体がCA−11の名で1942年に量産発注を受けた。ところが機体の製造着手に 遅れが生じ、CA−11の原型機が完成したのは1944年11月のことであった。
 この頃には当機の任務の一つであった急降下爆撃は時代遅れとされてきており、また軽爆撃・偵察・雷撃に は英国から供給されるボーファイターが、 さらに通常爆撃や長距離哨戒も米国から供給されるリベレーターが 従事していたため、CA−11の需要は全く無くなっており発注数は当初105機だったものが20機にまで 削減された。
 その後2〜3機が製造されたが、コモンウェルズ社の生産ラインは P−51マスタングの生産に振り替えられ る事となったため、CA−11の生産は中止された。ちなみに「ウーメラ」とはオーストラリア原住民アボリ ジニが使用する投槍器のことである。

機体詳細データ(CA−11)
全長12.07m全高 5.54m
全幅18.05m翼面積40.88m2
自重5,786kg最大重量10,380kg
最高速度418km/h上昇限度7,163m
航続距離3,580km巡航速度km/h
発動機プラット&ホイットニー R-1830-S3C3-G「ツインワスプ」空冷星形複列14気筒 1,100馬力×2基
乗員数 3名総生産機数原型2+量産型2〜3機
武装7.7mm機銃×7(機首2、エンジンナセル(遠隔操作連装)2、後方旋回1)、20mm機関砲×2(機首)、
爆弾1,000lb(250lb×4または500lb×2)もしくは小型航空魚雷×2+25lb軽爆雷×4
主要タイプ CA-4:最初の原型機。1機製作
CA-11:兵装強化、尾翼改設計した機体。量産されず(原型1+生産型2〜3機)