コードロン C.440ゴエラン輸送機

Caudron C.440 Goéland

フランス空軍

C.440
ドイツ軍の記章をつけたC.440ゴエラン

 1930年代半ばに開発された双発片持ち低翼の輸送機。高速かつ快適な少人数用旅客輸送機 として開発されたため、空力的洗練が施されたスタイルをしている。機体は木製構造合板張りだ ったが機首部や天井部の一部に金属製応力外皮が使用されている。
 いくつかの派生型が生産されており、フランス空軍もC.445を高速連絡機兼操縦訓練機と して調達している。第二次大戦開戦により生産ラインはストップしたが、引き続きフランス国内 で民間路線や軍用に使用され、ドイツ軍が侵攻すると生き残っていた機体はドイツ軍に接収され ている。ドイツでは一部の機体をルフトハンザ航空の路線に使用したが、大半は軍用の輸送機と して使われた。またドイツ軍の命令によりルノー社のビランクール工場とコードロン社のイシ・ レ・ムリヌー工場で当機の生産が再開され、ドイツ軍向けに軍用輸送型が作られたが1943年 に英軍の空襲を受けたため以降の生産は極わずかなものとなっている。

機体詳細データ(コードロンC.445ゴエラン)
全長13.68m全高 3.40m
全幅17.59m翼面積42.00m2
自重2,292kg最大重量3,500kg
最高速度300km/h(海面高度)上昇限度7,000m
航続距離1,000km巡航速度261km/h
発動機ルノー 6Q-00/01または 6Q-08/09「ベンガリ」 水冷直列6気筒 220馬力×2基
乗員数2名+客席6総生産機数1,702機
武装武装なし
主要タイプ C.440:原型機を含む初期生産型(3機)
C.441:6Q-01エンジン(220hp)搭載。主翼に上反り角のついた改良型(4機)
C.444:エンジンを双方逆回転とした最初のモデル。6Q-00/01エンジン搭載(17機)
C.445:C.444の主翼上反り角を大きくしたモデル(119機)
C.445M:C.445の軍用モデル(404機+ドイツ軍用)
C.445R:客室内に増加燃料タンクを追加した長距離型(1機)
C.445/3:戦後生産型。6Q-10/11エンジン搭載(504機)
C.446:Super Goelandと呼ばれる改良試作機(1機)
C.447:担架4の搭載設備を持った救急機(31機)
C.448:過給器付き6Q-02/03エンジン(240hp)搭載の出力強化型(7機)
C.449:最終生産モデル(大半は戦後製造)。C.449/1〜/4の小改修モデルがある(349機+ドイツ軍用)