カーチス・ライト C−46コマンドー輸送機

Curtiss-Wright C-46 "Commando"

合衆国陸軍航空隊 他

C-46
米国陸軍のC−46Aコマンドー輸送機

 カーチス・ライト社(米国航空機メーカーの老舗カーチス社がミズーリ州のロバートスン・エアクラフト社を買 収し作った会社であるカーチス・ロバートスン・エアクラフト社と1929年に同じくカーチス社が買収したトラ ベルエア社が合併して1930年に設立された会社。機体設計記号はその頭文字を取ってCWと付けられる。)の 製作した36座席旅客機CW−20原型機は、容量の大きな胴体が米国陸軍の関心を引いて、貨物輸送/傷病兵後 送用機として審査されることとなった。
 審査の結果、CW−20にP&W社製R−2800エンジンを搭載した軍用型CW−20BがC−46と名称を 付与されて制式採用、生産発注を受けた。1942年7月に最初の生産機が米国陸軍航空隊に就役したとき同航空 隊で働く航空機のうち最も重い双発機となった。
 戦争中は主に太平洋戦線で使用され、エンジンを高々度性能の高いR−2800−51に換装したC−46Aは インドからヒマラヤ越えで中国へ物資を運ぶ際に活躍した。この高い山脈を越えて飛ぶときには、同程度の貨物を 搭載したダグラスC−47輸送機より も優れた性能を示した。
 太平洋戦争終結によりC−46の生産も終了したが、生産済み機体は米国陸軍航空隊(後の米国空軍)と海兵隊 で就役を続け朝鮮戦争やベトナム戦争初期まで活躍している。また大戦中は英国などに、大戦後も日本の自衛隊な どに供与された機体も多数存在した。現在もアメリカの個人コレクターや企業がごく少数のオリジナル機体を飛行 可能状態で保有している。

機体詳細データ(C−46A)
全長23.26m全高 6.62m
全幅32.91m翼面積126.34m2
自重13,608kg最大重量20,412kg
最高速度435km/h(高度4,570m)上昇限度7,470m
航続距離5,069km巡航速度278km/h
発動機プラット&ホイットニー R-2800-51 空冷星形複列18気筒 2,000馬力×2基
乗員数 3名総生産機数3,000機以上
武装武装なし。兵員40〜54名を搭載可能
主要タイプ CW-20:当機の社内名称(総称)
CW-20T:最初の原型機。R-2600系エンジン搭載
C-46:最初の米陸軍向け生産機。社内呼称CW-20B
C-46A:後部左側に大型ドア装備、貨物室床補強を施したC-46改良型
XC-46B:段付き風防評価用の試験機。C-46A改修。1機のみ
XC-46C:TG-100ターボプロップエンジン試験機。C-46G改造。後にXC-113と改称
C-46D:胴体右側にもドアを追加したモデル
C-46E:C-46Aの扉配置とXC-46Bの段付き風防を持つモデル
C-46F:胴体両側にドアを持ち、主翼端が角形に成形されたモデル
C-46G:C-46Fに似るがXC-46Bの段付き風防を持つモデル
XC-46K:R-3350-BDエンジン(2,500hp)搭載の原型。計画のみ
XC-46L:R-3350系エンジンを搭載したモデル