ダグラス C−1輸送機

Douglas C-1

合衆国陸軍航空隊

C-1C
患者輸送機に改造されたC−1C輸送機

 米陸軍航空隊が、輸送機を表す機種記号「C」を付ける最初の機体として調達したもの。1924年 後半にダグラス社に対して9機の大型単発機が発注され、同社ではDWC(Douglas World Cruiserと呼 ばれる複葉水上機)などの流れをくんだ設計が施され、初号機は25年5月に初飛行した。
 鋼管溶接構造の胴体は、機体前半部をアルミニウム合金板張り、後半部は布張りとされ、木製構造の 主翼は全体が布張りとなっていた。エンジンは水冷V12型が搭載され、大型の単垂直尾翼を持っていた。 機体前方に正副操縦士が座る開放式操縦席があり、その後方に丸窓をもつ密閉式貨客室が備えられた。貨 客室には6〜8名分の座席を備え付けることができたが、座席を取り外すと2,500ポンド(約1.1 トン)の貨物を収納できるスペースとなった。胴体右側に乗客用ドアがあったが、このドアをくぐり抜け られないような嵩張る貨物や重量物は、胴体下にある落とし戸から積み込むこともできた。当初発注の9 機に続き、1926年から27年にかけて17機(若干の寸法拡大や新型方向舵、貨客室床の材質変更が 行われた改設計型)が追加発注され、米陸軍では飛行場や補給廠に当機を配備した。
 輸送という地味な任務をこなす当機が話題になることは少なかったが、1929年に行われた空中給油 実験で給油機として参加した事は現代にまで語り継がれている。その後、高性能の貨物機が出現したこと から、当機は1930年代半ばに全機退役してしまった。

機体詳細データ(C−1C)
全長10.77m全高 4.27m
全幅17.25m翼面積74.78m2
自重1,740kg最大重量2,922kg
最高速度187km/h上昇限度4,525m
航続距離 620km巡航速度137km/h
発動機リバティ V-1650-1 水冷V型12気筒 435馬力×1基
乗員数2名+乗客6〜8名総生産機数26機
武装武装なし(最大2,500ポンドの貨物搭載可能)
主要タイプ C-1:最初の生産グループ(9機)
C-1A:C-1のうち1機を改造し、各種エンジンやスキー式降着装置の実験に使用された機体
C-1C:若干改設計された後期生産グループ(17機)。ちなみにC-1Bと名付けられた機体は無い