ブロームウントフォス Bv238飛行艇

Blohm und Voss Bv238

ドイツ空軍

Bv238
Bv238V1原型1号機

 1941年にドイツ航空省は多用途長距離飛行艇の設計をブロームウントフォス社に対して要請、この 要請を受けてリヒアルト・フォークト博士を中心とするスタッフは6発エンジンの超巨人機を計画した。
 膨大な資金を使用するプロジェクトであったため、最初に4分の1サイズ(それでも全長10m、全幅 15mあまりと単座重戦闘機なみのサイズがあった)の研究用模型を製作することにしたのだが、この模 型は本物の原型機が飛行する直前まで飛行せず、しかも初飛行時に破損してしまい結局プロジェクトに何 も提供しない無駄遣いに終わってしまった。
 Bv238と名付けられたこの巨大飛行艇は艇体のシルエットこそ Bv222バイキングに似て いたがサイズはかなり大きかった。主翼はBv222が肩翼であったのに対し当機は高翼配置なのが相違 点である。
 終戦間際の1945年に原型1号機が完成し初飛行を行ったが、終戦の2、3日前に米軍機の攻撃を受 け試験地であったシャアル湖(Schaalsee)上にて破壊されてしまった(初飛行は1944年3月、攻撃に より破壊されたのは44年9月とする説もあり、こちらの方が現在有力視されている)。実戦に参加する ことの無かった機体ではあるが、第二次大戦中に製作された軍用機中最大のものであった。

機体詳細データ(Bv238:一部数値は計画値)
全長43.50m全高13.40m
全幅60.17m(V1のみ57.75m)翼面積365.00m2
自重50,800kg最大重量80,000kg
最高速度425km/h(高度6,000m)上昇限度7,800m
航続距離7,200km巡航速度355km/h
発動機ダイムラーベンツ DB603G 液冷倒立V型12気筒 1,900馬力×6基
乗員数12名総生産機数 1機
武装原型機には武装なし(計画では13mm機銃×8〜12、20mm機関砲×2、
250kg爆弾×20もしくは航空魚雷×4またはHs293誘導爆弾×4等)
主要タイプ Bv238:原型機呼称。計画では液冷発動機のA型と空冷発動機のB型が予定されていた