ブロームウントフォス Bv222ヴィーキング飛行艇

Blohm und Voss Bv222 "Wiking"

ドイツ空軍

Bv222
Bv222Cヴィーキング飛行艇

 1937年にルフトハンザ社の長距離旅客飛行艇として開発がスタートした当機は、ベルリン〜ニューヨーク 間を旅客16名を乗せて20時間で飛行できる性能を要求されていた。
 第二次大戦の開戦に伴い長距離旅客機としての需要は見込めなくなってしまったが、1940年9月に初飛行 した原型機は軍用輸送機としての可能性を十分に持っていた。実際に輸送任務用の大型扉を付け直した原型機は 翌年ノルウェーで実戦参加を果たしている。
 原型2号機以降の生産機には自衛用の武装も施され地中海などで輸送任務に従事した。また1942年末には 海洋偵察に使用するため4機のBv222にFuG200ホーエンツヴィル捜索レーダーを搭載する改修も行わ れている。しかしあまりに大型で生産に手間取ったことや、大戦中期以降のドイツは防空戦闘機の生産に傾注す るようになったこともあり、終戦までの生産機数は原型機も含めて10機程度であった。大戦中には米海軍の哨 戒機(PB4Y)と撃ちあって撃墜するなど の戦果も挙げているが、絶対数が少ないこともあって目立った活躍を示せていない。
 終戦時、英国軍に捕獲された1機は評価試験の後、英国空軍第201飛行中隊に移され数年間使用されている。 なお当機は第二次大戦中に実用配備された飛行艇の中で世界最大の機体であった。

機体詳細データ(Bv222C)
全長37.00m全高 10.90m
全幅46.00m翼面積255.00m2
自重30,650kg最大重量49,000kg
最高速度390km/h(高度5,000m)上昇限度7,300m
航続距離6,095km巡航速度257km/h
発動機ユンカース「ユモ」207C 水冷直列対向6気筒ディーゼル 1,000馬力×6基
乗員数16名総生産機数13機(10機前後とする説あり)
武装13mm機銃×4〜5、20mm機関砲×3、完全装備兵員76名を搭載可能
主要タイプ Bv222a:原型機の呼称。BMW「ブラモ」323Rエンジン(1,000hp)搭載(8機)
Bv222A:空軍向けの原型機改修型呼称。76名の兵員を輸送可能
Bv222B:ユンカース「ユモ」208エンジン(1,475hp)搭載の提案型。提案のみ
Bv222C:標準生産型。「ユモ」207Cディーゼルエンジン搭載(5機)