ブロームウントフォス Bv138飛行艇

Blohm und Voss Bv138

ドイツ空軍

Bv138
Bv138C−1洋上偵察飛行艇

 ハンブルグ航空機製造会社の技師長リヒアルト・フォークト博士(Dr. Richard Vogt:日本の川崎航空機 にも一時雇われていた高名な航空機設計技師)が最初に製作した飛行艇。原型は双発として計画されてい たが、搭載予定であった一千馬力級エンジンの開発が遅れたため、650馬力のユモ205Cエンジンを 3発搭載するように再設計された。
 1937年7月に原型1号機が完成しHa138と名付けられ初飛行を行ったが、空気力学的にも流体 力学的にも不安定であることが判明し再度徹底的な再設計が行われた。
 1940年に完成した改良型機体はハンブルグ航空機の親会社であるブロームウントフォス社の機体呼 称を採用し、Bv138と呼ばれるようになった。再設計された機体は艇体がかなり大型化され、尾翼も 変更されていた。
 1940年のノルウェー戦役から実戦参加したが、最初の生産型であるA型やB型は構造に無理があっ たため1941年には改良型のC型が開発され、これが主力生産機種となっている。
 大戦中はUボート部隊と組んでバルト海、北大西洋、北極海などでソビエト向け輸送船団の攻撃などに 従事した。また磁場発生装置を搭載した機雷掃海型や対艦船レーダーを装備した型も少数が製作されてい る。

機体詳細データ(Bv138C−1)
全長19.90m全高 6.60m
全幅27.00m翼面積112.00m2
自重8,100kg最大重量14,700kg
最高速度275km/h(海面高度)上昇限度5,000m
航続距離5,000km巡航速度235km/h
発動機ユンカース「ユモ」205D 水冷直列対向6気筒ディーゼル 880馬力×3基
乗員数6名(+10名までの乗客)総生産機数279機(297機説あり)
武装13mm機銃×1、20mm機関砲×2、50kg爆弾×6または150kg爆雷×4
主要タイプ Ha138V:ハンブルグ航空機製造で製作された原型機。V1〜V3の3機予定されたが2機製作されたのみ
Bv138A-0:「ユモ」205C(650hp)搭載の生産前機。A-01からA-06までの6機が製作された
Bv138A-1:初期生産型。「ユモ」205C搭載。武装は20mm機関砲×1、7.92mm機銃×2
Bv138B-0:生産前機Bv138A-0を改修した構造強化型原型機
Bv138B-1:構造強化型。「ユモ」205D(880hp)搭載。武装は20mm機関砲×2、150kgまでの爆弾
Bv138C-1:武装・構造強化型。「ユモ」205D搭載。武装は上記スペック表を参照
Bv138MS:機雷掃海型。Bv138B-0改造。機体を取り巻く円形消磁装置が特徴