ブリストル バッキンガム爆撃/連絡機

Bristol Buckingham

英国空軍

Buckingham B.Mk I
英国空軍のバッキンガムB.Mk 

 1930年代末から40年にかけて、イギリス空軍とブリストル社は ボーフォートの改良型である ボーファイターを完成させ、次に ボーファイターの爆撃機型となるボーモント[Beaumont]の開発に取り組んでいた。この計画は途中で 中止されてしまったが、旧式化したブレニウムの 後継として、また昼間爆撃任務をこなす機体の開発を行うべく41年に仕様書B.2/41が出され、 ブリストル社は新たな機体設計を完成させた。
 外見はそれまでのブリストル製双発機と同様の機体であったが、エンジンは出力の大きなセントーラ スエンジンが搭載されており、1.8トンの爆弾を胴体部ゴンドラに搭載できる能力を持つ当機原型は 1943年初頭に初飛行をおこなった。ところがセントーラスエンジンの不調や尾翼の不都合による安 定性の欠如などの欠点が見つかり、44年になるまで量産が行われることは無かった。
 必要な改修が終わり、ようやく量産に入れることになった頃には同種の機体として モスキートの爆撃機型の配備が進ん でおり、当機の必要は無くなっていたのだが、生産発注されていた初期ロット分(119機)については 生産が行われることになり、最初の50機ほどは爆撃機型として生産されたが後に武装を撤去した連絡機 として使用されるようになった。
 また残りの機体約60機が練習/輸送機であるバックマスター[Buckmaster]に改修されており、この 機体は戦後ブリガンドの 操縦転換練習機として1950年代まで使用されている。

機体詳細データ(バッキンガムB.Mk 
全長14.30m全高 5.30m
全幅21.90m翼面積66.80m2
自重10,900kg最大重量17,250kg
最高速度531km/h上昇限度8,500m
航続距離5,000km(空輸時)巡航速度不明
発動機ブリストル「セントーラス」VII 空冷星形複列18気筒 2,520馬力×2基
乗員数5名総生産機数119機+原型機
武装7.7mm機銃×10(機首固定、背部および腹部銃座)、爆弾4,000lb(1,814kg)搭載
主要タイプ Type 161 Beaumont:ボーファイターの爆撃機型変形。開発中止
Type 163 Buckingham:当機のメーカー名称
Buckingham B.Mk I:爆撃機型の英空軍呼称。後に連絡機型へ改修(54機)
Buckingham C.Mk I:連絡機型の英空軍呼称。乗員2+乗客4、武装なし
Type 166 Buckmaster:当機を改修した練習/輸送機型(65機)