ビュッカー Bu181ベストマン

Bücker Bü181 "Bestmann"

ドイツ空軍 他

Bu181
ドイツ空軍のBu181

 ドイツの軽飛行機メーカーであるビュッカー社は、ドイツの再軍備にあわせて複葉練習機 Bu131の大量受注 に成功していた。しかしビュッカー社では、今後は練習機も単葉化するであろうと見込んで おり、1930年代半ばに低翼単葉の練習機開発を開始した。
 1937年に初飛行したBu180は木製構造(一部鋼管製)の片持ち低翼単葉機で、縦 列複座の開放式操縦席を持つ機体であった。エンジンはBu131よりも低馬力のものを搭 載していたが、練習機として充分以上の能力を発揮することができたため、ビュッカー社で はこの機体をさらに発展させることにした。
 そこでBu180に似た木金混合構造ながら、操縦席を並列複座の密閉式としエンジンも やや強力な(と言ってもBu131に搭載されたものと同じ)ヒルトHM504Aを搭載する 機体を1939年に完成させた。この機体はBu181ベストマン(最優秀者)と名付けら れ、ドイツ空軍の基本練習機として採用されることになった。
 ドイツ空軍は多数の機体調達を行い、練習任務だけでなく連絡任務や軽輸送任務、グライ ダー曳航などにも使用している。またビュッカー社だけでなくオランダのフォッカー社でも ドイツ軍向けに生産が行われており、スウェーデンも国内ライセンス生産が行われた。戦後 も(敗戦のためビュッカー社は消滅したが)チェコスロバキアで生産が続けられており、エ ジプトはチェコからライセンスを入手し自国空軍向けの練習機として生産を行っている。
※全角文字では名称をBu181と記述しておりますが、正式にはuの上 に‥印(ウムラウト)のついた欧文特殊文字です。

機体詳細データ(Bu181A)
全長 7.85m全高 2.05m
全幅10.60m翼面積13.50m2
自重 480kg最大重量 750kg
最高速度215km/h(海面高度)上昇限度5,000m
航続距離800km巡航速度195km/h
発動機ヒルト HM504-A 空冷倒立直列4気筒 105馬力×1基
乗員数 2名総生産機数不明(戦時中計2,681機説あり)
武装武装なし
主要タイプ Bü181V:原型機。生産順にV1からの番号を付与
Bü181A-0:生産前機。ヒルトHM504Aエンジン搭載
Bü181A-1:初期生産型。A-0型に準ずる
Bü181A-2:小改良型。A-1とあまり変化はない
Bü181B-0:ヒルトHM500Aエンジン搭載型の生産前機
Bü181B-1:B-0型に準ずる生産型。オランダ、チェコ生産のB-2型もある
Bü181C-1:A型の小改良型。C-2およびC-3型もある
SK 25:スウェーデンで国内生産されたライセンス機の軍呼称
C.6:チェコスロバキアで戦後生産された機体の軍呼称
C.106:チェコスロバキアで戦後生産された機体の軍呼称。C.6との相違は少ない
Z.181:チェコスロバキアで戦後生産された民間向け機体。ヒルトエンジン搭載
Z.281:チェコスロバキアで戦後生産された民間向け機体。トーマ4エンジン搭載
Z.381:チェコスロバキアで戦後生産された民間向け機体。ヴァルター「マイナー」411エンジン搭載
Gomhouria:エジプトでライセンス生産された機体の呼称。チェコ製Z.381相当