ダグラス BTDデストロイヤー艦上攻撃機

Douglas BTD "Destroyer"

合衆国海軍航空隊

BTD-1
NACAでテストされるBTD−1(Photo NASA-LaRC所蔵)

 米海軍は対日戦開戦直後にダグラス社へSBDドーントレス 艦上爆撃機の後継となる機体の開発を指示した。当初の計画では複座の急降下爆撃機(XSB2Dの呼 称が与えられた)として開発される予定だったが、雷撃専用の艦上攻撃機と急降下爆撃専用の艦上爆撃 機といった任務に特化した機体に縛られることなく機体開発ができるよう航空機が発展したことや、航 空母艦という限られた空間に多種多様な機体を搭載することで生じる不都合を防ぐため、当機は単座の 雷撃/急降下爆撃機へ計画が変更された(この辺の思想は 日本の艦上攻撃機「流星」の 開発思想と同様のものである)。
 1943年4月に原型1号機が初飛行し、米海軍は早速BTD−1の名称で358機の量産発注を行 った。制式機として史上初の3車輪式降着装置を持つ艦上機で、大型の機体には航空魚雷または爆弾を1,450kg 搭載できる能力を持っていた。しかしスペックデータでは優秀な機体であったが、重量過多で操縦性は それほど良くなかった。
 1944年6月から生産が開始されたが、対日戦の戦況も先が見えたことから生産は急がれず、翌年 8月に日本が降伏したことを受けて、28機が完成しただけで生産はキャンセルされてしまった。

機体詳細データ(BTD−1)
全長11.76m全高 4.14m
全幅13.72m翼面積34.65m2
自重5,244kg最大重量8,618kg
最高速度538km/h(高度4,907m)上昇限度7,195m(巡航高度)
航続距離2,382km巡航速度不明
発動機ライト R-3350-14「サイクロン」空冷星形複列18気筒 2,300馬力×1基
乗員数 1名総生産機数28機(BTD-1のみ)
武装20mm機関砲×2(前方固定)、航空魚雷×1または3,200lb(1,451kg)までの爆弾搭載
主要タイプ XSB2D-1:当初計画された複座艦上爆撃機の呼称。原型2機製作
BTD-1:XSB2Dを単座雷撃/爆撃機に変更した生産型(28機)
XBTD-2:複合動力の原型機。ウェスチングハウスWE-19XAターボジェット(推力683kgf)を追加(2機)