ブレゲー 270観測機

Breguet 270

フランス空軍

Breguet274
爆撃機変形モデルとなるブレゲー274(下翼に100kg爆弾を4つ搭載している)

 1928年に出された複座観測機の要求仕様書に応えて設計された機体。全金属製構造ながら 一葉半という複葉から単葉への過渡期的な存在であった。ただ高張力鋼や鋼製の梁(上掲の写真 では判りにくいが前部胴体と尾翼部は細い梁で繋がれている)を使用するなど頑丈な作りとなっ ており、非力なエンジンのせいで性能は低かったもののフランス空軍から大量に発注を得ている。 またブラジルやベネズエラ、中国などにも少数機が輸出された。
 エンジンを強化した改良型(ブレゲー271)や爆撃機派生型(ブレゲー273、274)な ども製作され1930年代前半にフランス空軍へ就役した。第二次大戦が勃発した時点でも多く の観測航空機大隊が当機を保有しており、ドイツ軍の侵攻に対抗してライン川を越える偵察飛行 に飛び立っていったが、圧倒的な戦力を持ったドイツ軍に大半が撃墜され、生き残った機体も1 939年末には使用されなくなってしまった。

機体詳細データ(ブレゲー270A2)
全長 9.75m全高 3.55m
全幅17.01m翼面積49.67m2
自重1,756kg最大重量2,393kg
最高速度236km/h上昇限度7,900m
航続距離1,000km巡航速度100km/h台後半
発動機イスパノスイザ 12Hb 水冷V型12気筒 500馬力×1基
乗員数2名総生産機数150機以上(153機説あり)
武装7.7mm機銃×3(前方固定1、後方旋回2)、120kgまでの爆弾
主要タイプ Breguet 270.01:原型機呼称
Breguet 270A2:初期生産型。複座観測機。12Hbエンジン搭載(85機)
Breguet 271A2:出力強化型。12Nbエンジン(650hp)搭載。有償荷重も増加(45機)
Breguet 272:星形エンジン搭載の原型機。幾つかのエンジンを搭載したテストベッド機
Breguet 273:偵察爆撃機型。イスパノスイザ12Ybrsエンジン(860hp)搭載
Breguet 274:爆撃機型。グノーム・ローヌ14Kエンジン(760hp)搭載。爆弾400kg搭載可能
Breguet 330:高々度偵察機型原型。イスパノスイザ12Nbエンジン(650hp)搭載
Breguet 41:基本設計を流用した双発複葉多目的戦闘機原型案。発注キャンセル