ブレゲー 690シリーズ

Breguet 690 series

フランス空軍 他

Bre.690
ブレゲー690三座戦闘機
Bre.691
ブレゲー691(693?)複座攻撃機

 1935年にフランス航空省が3座戦闘機を求めて発行した仕様書に基づいて設計された機体が元となる双発機。 この仕様書に対する設計案は最終的に ポテ630が勝利を収めたのだが、ブレ ゲー社は仕様書で限定された部分(エンジン出力や機体重量など)の制限を外した方が多用途能力を持ち得るとし て自社負担で開発を続行した。
 ブレゲー690と名付けられた機体は1935年から原型機の製作が開始されたが、使用エンジンの割り当てが ポテ630に優先されたため完成は遅れ、1938年3月になってようやく初飛行することができている。
 完成した原型機は試験の結果、ポテ630を上回る性能であることは認められたものの、主脚の強度不足か らブレゲー社に返却されている。しかしフランス空軍は1937年頃から複座攻撃機の採用に乗り気となっており、 この原型機は複座攻撃機構想を充分に満たしていたため、複座化して爆弾搭載能力を付与した機体がブレゲー69 1として発注された。
 イスパノスイザ製エンジンの信頼性が低かったため、グノームローヌ社製エンジンに変更した693やP&W社 製エンジンを搭載した695なども製作され、第二次大戦開戦直後は進撃してくるドイツ軍に対して果敢な攻撃を 加えた。
 フランス降伏後に生産中止されているが、残存機は1942年にドイツ軍へ徴発され後にイタリア空軍に供与さ れ練習機として使用されている。

機体詳細データ(ブレゲー693後期型)
全長 9.67m全高 3.19m
全幅15.37m翼面積29.20m2
自重3,010kg最大重量4,900kg
最高速度490km/h(高度5,000m)上昇限度8,400m
航続距離1,350km巡航速度400km/h
発動機グノームローヌ14M-6/-7空冷星形14気筒 700馬力×2基
乗員数 2名総生産機数250機未満(シリーズ合計/複数説有)
武装7.5mm機銃×6(前方2、旋回1、後方3)、20mm機関砲×1、爆弾最大460kg
主要タイプ Bre.690:3座戦闘機原型。イスパノスイザ14AB-02/03エンジン(680hp)搭載
Bre.691:複座攻撃機生産型。イスパノスイザ14AB-10/11エンジン(700hp)搭載
Bre.693:主要生産型。グノームローヌ14M-6/7エンジン搭載。後期型は後方機銃を追加
Bre.694:3座戦術偵察機型。グノームローヌ14M-4/5エンジン(710hp)搭載
Bre.695:最終生産型。P&W SB4Gエンジン(825hp)搭載
Bre.696:Bre.693の爆弾倉を拡大したモデル。原型のみ
Bre.697:複座重武装駆逐機。グノームローヌ14N-48/49(1,070hp)搭載。原型のみ