ブレゲー 482爆撃機

Breguet 482

フランス空軍

Br.482
ブレゲー482原型機(戦後に飛行試験した2号機か?)

 1930年代後半になってフランス政府は長距離重爆撃機(B4)の開発をブレゲー社に指示し、 同社はブレゲー480の名で幾つかの機体案を提出した(フランス航空機の慣例どおり機体案はそれ ぞれ末尾1桁の数字が異なる番号を付与された)。政府は提出された案のうち482の番号が付与さ れた機体を選定、原型機2機の試作命令が出されることとなった。
 設計は全金属製の単葉4発機で、予定では最高速度520キロ/時を越えるスピードと2.5トン の爆弾搭載量を持つ機体であった。原型機は速度を増すため流線型に成形された機首部と尾部へ向か い細くなる水滴型胴体、双垂直尾翼と空力的に洗練された機体形状をしており、あまり爆撃機らしく ないシルエットをしていた。
 原型機完成直前に第二次大戦が勃発し、ドイツ軍が侵攻してきたため原型1号機はアルジェリアに 避難したが、その後連合軍の爆撃により破壊されてしまっている。原型2号機はフランス南部のビア リッツ(Biarritz:現在は高級リゾート地として有名)に隠され、戦争が終わるまで初飛行できなか った。
 戦後、信頼性の低いイスパノスイザ液冷エンジンを信頼性の高いグノーム・ローヌ空冷エンジンに 換装しての飛行試験も行われたが1950年に開発は中止となり、原型2号機はその後数年エンジン テストベッド機として使用された。

機体詳細データ(Br.482(一部計画値))
全長18.87m全高 5.60m
全幅24.10m翼面積64.40m2
自重10,450kg最大重量14,500kg
最高速度560km/h上昇限度8,000m
航続距離1,200km巡航速度478km/h
発動機イスパノスイザ 12Z 液冷V型12気筒 1,350馬力×4基
乗員数3〜4名総生産機数 2機
武装7.5mm機銃×3、20mm機関砲×1、爆弾2,500kg搭載
主要タイプ B4:重爆撃機計画の名称
Br.480:重爆撃機計画の設計案の一つ。双発(不採用)
Br.482:重爆撃機計画の設計案の一つ。原型2機製作