ブラックバーン ボータ爆撃機

Blackburn Botha

英国空軍

Botha
英国空軍のボータ

 魚雷を搭載可能とした3座双発偵察/爆撃機を欲した仕様書M.15/35(後に4座とした仕様書M.10/ 36へ変更となった)により開発された機体。同仕様書に基づく機体としては他に ブリストル・ボーフォートがある。
 仕様の変更による改設計のため両社の機体とも重量過多となりエンジンの出力不足が想定されたので、ボーフォ ートに対しては高出力のトーラスエンジン(1,130hp)が与えられた。しかしトーラスエンジンは生産数不足から 当機へは配分されず、ブラックバーン社は仕方なく当初設計どおりのパーシュースエンジン(880hp)を搭載した。 このことが後に当機の運命を決定づけたと言える。
 1939年から部隊配備が始まったものの、翌年に原因不明の致命的事故が連発したため当機の出力不足と操縦 性に批判が相次ぎ、エンジン製作社であるブリストル社の努力によってある程度の出力増加は見込めたものの英空 軍は当機を実戦任務から外し訓練部隊へと格下げされてしまった。
 訓練部隊でもいくつかの事故が起こっているが、最終的には標的曳航機として生涯を送り1944年に全機退役 している。

機体詳細データ(ボータ)
全長15.58m全高 4.46m
全幅17.98m翼面積48.12m2
自重5,366kg最大重量8,369kg
最高速度401km/h(高度1,675m)上昇限度5,335m
航続距離2,044km巡航速度341km/h
発動機ブリストル「パーシュース」XA 空冷星形9気筒 930馬力×2基
乗員数 4名総生産機数580機
武装7.7mm機銃×3(前方固定1、背面銃座2)、爆弾2,000lb(907kg)または航空魚雷×1搭載
主要タイプ B-26:当機の社内モデル名。原型機の呼称でもある
Botha:英空軍における当機の制式名称。Botha Iとも呼ばれる
Botha TT.I:標的曳航機に改修された機体の呼称