ブリストル ボンベイ輸送/爆撃機

Bristol 130 Bombay

英国空軍

Bombay
英空軍の記章をつけたブリストルタイプ130

 イギリスが世界各地に持つ植民地で使用するための輸送機を求めた航空省仕様書C26/31に 応えて設計された機体。基本的に兵員・貨物輸送が主任務であるが、状況によっては爆撃機として も使用できるよう爆弾の搭載と自衛能力が求められていた(この辺の考え方はドイツのユンカース Ju52/3mと同じ発想で ある)。
 ブリストル社は1933年に原型1機の契約を得て35年に同機体の初飛行を成功させたが、飛 行試験により数々の改良点が出たため、最終的に改定仕様書47/36が出されることになり、こ の仕様書に基づいた改良型が英空軍に採用されることとなった。
 生産型は1939年9月から就役を始め、第二次大戦では北アフリカ戦線において計画どおり輸 送・爆撃の両面で任務に従事したほか、負傷兵の後送任務にも従事し、ある機体の乗員はのべ六千 名もの負傷兵後送を成功させたとして叙勲されている。またクレタ島を脱出するギリシア王室の輸 送や降伏直前のフランスに対する物資輸送など地味ながら重要な任務にも従事した。
 しかし航空機の発達により輸送機と爆撃機の両立は時代遅れとなってきたため1940年代半ば に全機が退役してしまった。

機体詳細データ(タイプ130)
全長21.11m全高 5.94m
全幅29.18m翼面積124.49m2
自重6,260kg最大重量9,072kg
最高速度309km/h(高度1,980m)上昇限度7,620m
航続距離1,416km
(胴体内追加タンク使用時3,589km)
巡航速度257km/h
発動機ブリストル「ペガサス」XXII 空冷星形9気筒 1,010馬力×2基
乗員数3名+兵員24総生産機数50機
武装7.7mm機銃×2(機首・尾部銃座各1)、2,000kgまでの爆弾(通常は2,000lb(907kg))
主要タイプ Type 130:原型機呼称。いくつかのエンジンを搭載して試験を行った
Type 130A:改定仕様書に基づく機体の呼称。ペガサスXXIIエンジン搭載
Bombay Mk.I:Type130Aの軍呼称
Type 137:民間向け輸送機型の計画名称。計画のみ
Type 144:引込脚へ改良した機体案。仕様書B.3/34(参照:ホイットレーハロー)に基づく提案設計だが製造されず