メッサーシュミット Bf109戦闘機

Messerschmitt Bf109

ドイツ空軍

Bf109E
納入前のBf109E(胴体に工場符号が記入されている)

下記写真はデアゴスティーニ社発行「隔週刊 第二次大戦傑作機コレクション」付属の模型です(クリックで拡大(要Javascript))
Bf109G-10
第3号(2016.04.05)
Bf109G-10戦闘機 1944年
独空軍第4戦闘航空団 Franz Wienhusen大尉機


 1937年のスペイン内乱に際してドイツは1935年に初飛行したBf109(メッサーシュミット社の前身であるバイエルン航空機製造(略称はBFW)が開発したため機体名称のコードはBfとなっている)の初期生産型(B〜D型)機3個飛行隊を派遣して機体の実戦経験を積ませることができた。また、この実戦参加は空中戦闘のノウハウを蓄積するにも役だった。
 したがって、第二次世界大戦が始まった頃にはBf109は戦訓を取り込んだE型に切り替わりつつあり、大戦初期には向かうところ敵なしの戦闘機であった。アフリカ戦線から東部戦線までドイツ軍の全戦域で活躍したが、当機の欠点として航続距離が短いことや主脚の左右間隔が狭いことによる地上走行中の安定性欠如などが挙げられる。終戦までに多数の改良型機体が制作されたが、中には艦上機型や2機を連結したタイプ、ミステル(親子飛行機)の親機型なども試作されている。
 終戦までに製造されたBf109は3万機を超え(正確な数字は大戦末期の爆撃による混乱のため不明)、これを凌ぐ生産機数はソビエトのIl−2だけである。Bf109はドイツ以外の枢軸系各国でも使用されフィンランドのエース、ユーティライネンも撃墜数のうち半数以上がBf109G搭乗によるものであった。

機体詳細データ(Bf109G−6)
全長 9.02m全高 3.04m
全幅 9.92m翼面積16.05m2
自重2,670kg最大重量3,150kg
最高速度621km/h(高度7,000m)上昇限度11,800m
航続距離 720km巡航速度545km/h
発動機ダイムラーベンツ DB605AM 液冷倒立V型12気筒 1,800馬力×1基
乗員数 1名総生産機数30,000機以上
武装13mm機銃×2、20mm機関砲×2、30mm(20mmの場合もあり)モーターカノン×1
主要タイプ Bf109V:原型機。正式にはBf109V1のように製造(計画)順に番号が付与された
Bf109A:原型1号機の当初の呼称。RR社製ケストレルVエンジン搭載
Bf109B-0:生産前機。ユモ210Bエンジン(610hp)搭載
Bf109B-1:最初の生産型。ユモ210Dエンジン(645hp)搭載
Bf109B-2:生産型。ユモ210Eエンジン(640hp)搭載
Bf109C-1:ユモ210Gエンジン(640hp)搭載。7.92mm機銃×4
Bf109C-2:C-1型と似た機体だが、武装は7.92mm機銃×5
Bf109D-1:DB600Aaエンジン(960hp)搭載。20mm機関砲×1、7.92mm機銃×2
Bf109D-2:D-1型の主翼に7.92mm機銃×2を追加した武装強化型
Bf109D-3:D-1型の主翼に20mm機関砲×2を追加した武装強化型
Bf109E-1:DB601Aエンジン(1,100hp)搭載。7.92mm機銃×4
Bf109E-1/B:E-1型に爆弾搭載能力を付与した戦闘爆撃機型
Bf109E-2:E-1型と似た機体だが、武装は20mm機関砲×2、7.92mm機銃×2
Bf109E-3:20mmモーターカノン×1、7.92mm機銃×4の武装強化型
Bf109E-4:20mmモーターカノン×1を撤去、20mm機関砲×2追加。風防形状変更
Bf109E-4/N:DB601Nエンジン(1,200hp)搭載モデル。武装はE-4型と同じ
Bf109E-4/Trop:防砂フィルター等を装備した熱帯型
Bf109E-5:武装を7.92mm機銃×2に減じた偵察戦闘機。E-6型も同様の機体
Bf109E-7:E-4/N型と似た機体だが、胴体下落下タンクの装備を追加
Bf109E-7/U2:地上攻撃任務用の装備を追加したE-7変型
Bf109E-7/Z:E-7型にGM-1増力装置を搭載したモデル
Bf109E-8:DB601Eエンジン(1,300hp)搭載。武装等はE-1型に準拠。落下タンク装備
Bf109E-9:E-8型から武装を減じた偵察戦闘機
Bf109F-1:DB601Nエンジン搭載。20mmモーターカノン×1、7.92mm機銃×2
Bf109F-2:F-1型に似るが、20mmモーターカノンの換わりに15mm機銃×1を搭載
Bf109F-3:DB601Eエンジンを搭載した他はF-1型と同様の機体
Bf109F-4:20mmモーターカノンを改良。初速・携行弾数増加
Bf109G-1:DB605A-1エンジン(1,475hp)搭載。20mmモーターカノン×1、7.92mm機銃×2
Bf109G-1/Trop:7.92mm機銃を15mm機銃に変更。機首部のふくらみが目立つ機体
Bf109G-2:G-1型の非与圧型。武装等に変更無し
Bf109G-3:G-1型の無線装置を改良した機体
Bf109G-4:G-3型の非与圧型
Bf109G-5:水噴射装置付きDB605Dエンジン(1,800hp)搭載。方向舵改設計
Bf109G-6:DB605系エンジン搭載。30mm機関砲×1、20mm機関砲×2、13mm機銃×2
Bf109G-8:武装を減じた偵察戦闘機
Bf109G-10:水噴射装置付きDB605Gエンジン(2,000hp)搭載
Bf109G-12:複座練習機型
Bf109G-14:20mm機関砲×1、15mm機銃×2の他に翼下にロケット弾搭載可能
Bf109G-16:地上攻撃任務用の変型機
Bf109H-1:DB601Eエンジン搭載の高々度戦闘機型。操縦席与圧
Bf109H-2:ユモ213エンジン搭載の高々度戦闘機型。計画のみ
Bf109H-5:DB605エンジン搭載の高々度戦闘機型。計画のみ
Bf109J:スペインでのライセンス生産計画案。実現せず
Bf109K-0:G型改修の高々度戦闘機型生産前機。DB605Dエンジン搭載
Bf109K-2:DB605ASCM/DCMエンジン(2,000hp)搭載。30mm機関砲×1、15mm機銃×2
Bf109K-4:K-2型に与圧操縦席を装備した機体
Bf109K-6:K-2型に翼下装備の30mm機関砲×2を追加した機体
Bf109K-14:水噴射装置付きDB605Lエンジンを搭載するK型の最終型。最高時速725km
Bf109L:ユモ213Eエンジン搭載の速度向上型提案。計画のみ
Bf109S:吹き出しフラップ搭載の提案型。計画のみ
Bf109T-0:艦上運用装備を搭載した艦上機型生産前機。E型の改修型
Bf109T-1:DB601Nエンジンを搭載した他はT-0型と同様の機体
Bf109T-2:T-1型から甲板運用装備を撤去した改修型
Bf109TL:翼下に補助用ターボジェットエンジン搭載の計画案。計画のみ
BF109W:水上戦闘機型の計画名。双フロート式
Bf109X:BMW801空冷エンジンを搭載する試作型。胴体はF型を流用
Bf109Z-1:2機を結合した双子機。30mm機関砲×5
Bf109Z-2:Z-1型同様の双子機だが、30mm機関砲×2、爆弾1,000kgの戦闘爆撃機型
Bf109Z-3:Z-1型のエンジンをユモ213に変更する計画。Z-2型改修のZ-4も同様
Me209:Bf109ベースに開発された速度記録達成用の高速機
Me309:Bf109Fの後継を目指した高々度戦闘機原型
Me609:Bf109Zの発展計画。計画のみ