メッサーシュミット Bf108タイフーン連絡機

Messerschmitt Bf108 "Taifun"

ドイツ空軍 他

Bf108
Bf108Bタイフーン

 ヴィリ・メッサーシュミットの設計したM35曲技機は傑作機として世界に名を轟かせて いた。このM35の最終発展型として世に出たのがこのBf108タイフーンである。
 1934年に開催される第4回国際旅行競技に参加するための航空機6機の注文が発端と なって製作が開始され、1934年春に初飛行している。複葉固定脚が主流を占めていた他 の国際旅行競技参加機とは一線を画す低翼単葉引き込み脚装備機であった当機は、競技のハ ンディキャップシステムが旧式で軽量な機体に有利なよう設定されていたため良い成績を収 めることはできなかったが、性能は優秀であったため幾つかの記録飛行に使用されている。
 ドイツ空軍はBf108の生産型機であるA型(と改良型のB型)を連絡用として採用し、 補給や標的曳航などにも使用した。ドイツ国内での生産は1942年までおこなわれ、少数 機がハンガリー、日本、ソ連、スイスなどに輸出された。1942年以降はドイツに占領さ れたパリ近郊のSNCAN(Société Nationale de Constructions Aéronautiques du Nord) 工場に生産拠点が移され、連合軍がフランスを解放するまで生産が続けられた。
 第二次大戦が開戦したとき英国のドイツ大使館が保有していたBf108Aは英国空軍に 徴用され短期間ではあるが連絡用に使用されている。戦後もSNCAN(ノール)社が当 機体の製造を続け、ノール1000”パングァン(ペンギンの意)”の名称で約290機を 製造した。

機体詳細データ(Bf108B)
全長 8.30m全高 2.30m
全幅10.50m翼面積16.40m2
自重 880kg最大重量1,390kg
最高速度300km/h上昇限度5,000m
航続距離1,000km巡航速度265km/h
発動機アルグス As10C 空冷倒立V型8気筒 270馬力×1基
乗員数 4名総生産機数885機(終戦までの生産数)
武装武装なし
主要タイプ D-ILIT:M35発展型原型機の民間登録記号。ヒルトHM8Vエンジン(250hp)搭載
Bf108A:初期生産型。HM8VエンジンまたはAs17エンジン(220hp)搭載
Bf108B:主要生産型。As10Cエンジン(270hp)搭載。各部に設計変更あり
Bf108C:ヒルトHM508C(270hp)またはHM512エンジン(400hp)搭載の高速型提案。製作されず
Me208:3車輪式引き込み脚装備の改良型原型。SNCAN社製作
1000 Pingouin:戦後に仏SNCAN社が製造した機体原型。ルノー社直列6気筒エンジンを搭載
1001 Pingouin1:仏SNCAN社が製造した1000 Pingouinの生産型。ルノー6Q-11エンジン搭載
1002 Pingouin2:仏SNCAN社が製造した1000 Pingouinの生産型。ルノー6Q-10エンジン搭載