ブリストル ボーフォート雷爆撃機

Bristol Beaufort

英国空軍 他

Beaufort
英国空軍沿岸航空隊第217飛行中隊所属のボーフォートMk.I

 英国航空省が1935年に発行した仕様書M15/35は陸上を基地とする雷撃機を要求したものであ った。また爆撃/偵察機として従事していた アブロ・アンソンの後継機 を求める仕様書G24/35も同時期に発行されている。ブリストル社では爆撃/偵察機を求める後者に 対しては、既に製造中だった ブレニウム(特にカナダにて ボーリングブロークの名で製造された機首延長型機)が要求を満たせるとしたが、前者の要求書に対して は魚雷を搭載するための胴体設計変更とより強力なエンジン装備を主眼に改良型の提案をおこなった。
 航空省にタイプ150の名で雷撃機型提案をおこなった後、ブリストル社では単一機で両方の要求を満 たせる事が可能と結論し新設計のタイプ152概要を作成した。この機体が後にボーフォートとして採用 されることになったのである。
 新開発エンジンの過熱問題やブレニウム生産ラインの移設などに手間取ったため原型機初飛行は193 8年までずれ込み、原型機のテストで洗い出された欠点を克服して生産型が部隊配備されるようになった のは1940年1月のことであった。空軍沿岸航空隊に配備された機体は沿岸部での機雷敷設などに従事 したほか、1942年2月にはドーバー海峡突破を図ったドイツの巡洋戦艦 グナイゼナウ、シャルンホル ストなどに対して果敢に攻撃を仕掛けるなど、よく任務を果たした。
 英本国以外ではオーストラリア空軍により太平洋戦域で使用されており、オーストラリアにおいてライ センス生産も実施されている。

機体詳細データ(ボーフォートMk.I)
全長13.59m全高 3.78m
全幅17.63m翼面積46.73m2
自重5,945kg最大重量9,630kg
最高速度418km/h(高度1,830m)上昇限度5,030m
航続距離1,666km巡航速度322km/h
発動機ブリストル「トーラス」VI 空冷星形14気筒 1,130馬力×2基
乗員数 4名総生産機数約2,000機(豪州製含む)
武装7.7mm機銃×4〜7、2,000lb(907kg)までの爆弾・機雷または航空魚雷×1
主要タイプ Type 152:原型機。仕様書10/36に基づく胴体改良を実施
Beaufort Mk.I:生産型。トーラスIV、XII、XVIエンジンなどを装備
Beaufort Mk.II:英国製機体にP&Wツインワスプエンジンを搭載したモデル
Beaufort Mk.V:オーストラリア製機体。P&W S3C4-Gエンジン(1,200hp)搭載
Beaufort Mk.VI:Mk.Vのプロペラをカーチス製のものに変更したモデル
Beaufort Mk.VII:Mk.Vのプロペラをハミルトン製のものに変更したモデル
Beaufort Mk.VIII:Mk.Vに追加燃料タンクと無線航法装置を搭載したモデル
Beaufort Mk.IX:オーストラリア製の非武装輸送機型。Mk.VIII改修