ブリストル ボーファイター攻撃戦闘機

Bristol Beaufighter

英国空軍 他

Beaufighter
オーストラリア空軍所属のボーファイターMk.XC

 第二次世界大戦の直前、ブリストル飛行機会社が進めていた数多くの高速重武装戦闘機プロ ジェクトの1つである複座機のタイプ156は、 既存のボーフォート生 産ラインを転用できるという点で英国空軍から認められ1939年7月の初飛行と同時に30 0機の生産契約を受けた。
 初期の機体ではハーキュリーズ・エンジンが スターリング爆撃機に 優先使用されたため、液冷のマーリン・エンジンを搭載するモデルも製作されているが、後に ハーキュリーズ・エンジンの供給が充分に行えるようになってからは、他のエンジン搭載モデル は製作されていない。
 開戦後ドイツの英国本土夜間空襲に対抗するため、採用されて間もない航空機搭載レーダー を装備し優れた戦果(当機の初戦果はバトル・オブ・ブリテン末期の1940年11月に独軍 Ju88爆撃機撃墜)をあげ ており、また夜間戦闘機としてだけではなく対艦船攻撃機としても北海のドイツ艦隊への攻撃や東 部ニューギニア方面での日本軍輸送船団攻撃(主にオーストラリア機が担当)などにも従事し、 戦闘機・戦闘攻撃機・雷撃機としてボーファイター1機種で混成攻撃航空団を編成できるほど多 種多様な任務を請け負った。
 戦後も、余剰となった機体がトルコやドミニカなどに輸出され、長く第一線で活躍している。

機体詳細データ(ボーファイターTF.MkX)
全長12.71m全高 4.83m
全幅17.64m翼面積46.73m2
自重7,076kg最大重量11,431kg
最高速度488km/h(高度395m)上昇限度4,570m
航続距離2,366km巡航速度401km/h(高度1,525m)
発動機ブリストル「ハーキュリーズ」XVII 空冷星形複列14気筒 1,735馬力×2基
乗員数 2名総生産機数5,928機
武装7.7mm機銃×7、20mm機関砲×4、航空魚雷×1または113kg爆弾×2
主要タイプ Type156:原型機。ハーキュリーズI-M、I-SM、IIエンジンなどを搭載
Beaufighter Mk.I:ハーキュリーズIII、X、XIエンジン(1,400hp)搭載。初期生産型の総称
Beaufighter Mk.IC:MkIの対艦雷撃機型呼称。Cは沿岸司令部を表す記号
Beaufighter Mk.IF:MkIの戦闘機型呼称
Beaufighter Mk.II:マーリンXエンジン(後にXXに変更)を搭載した原型機
Beaufighter Mk.IIF:マーリンXXエンジン(1,250hp)を搭載した戦闘機型
Beaufighter Mk.III:ハーキュリーズVIエンジン、細い胴体を持つ提案型機体。製作されず
Beaufighter Mk.IV:グリフォンエンジン、細い胴体を持つ提案型機体。製作されず
Beaufighter Mk.V:マーリンXXエンジン搭載。背部銃座を装備。MkIFを改装した機体
Beaufighter Mk.VI:ハーキュリーズVIエンジン(1,600hp)搭載の原型機。MkIF改装
Beaufighter Mk.VIC:MkVI原型機準拠の雷撃機型生産タイプ
Beaufighter Mk.VIF:MkVI原型機準拠の戦闘機型生産タイプ
Beaufighter Mk.VII:ハーキュリーズVIII(タービン装備)搭載の提案型。製作されず
Beaufighter Mk.VIII:オーストラリアでの生産機体用呼称。使用されず
Beaufighter Mk.IX:オーストラリアでの生産機体用呼称。使用されず
Beaufighter Mk.X:ハーキュリーズXVIIエンジン(1,735hp)搭載の原型機
Beaufighter Mk.XC:MkX原型機準拠の雷撃機型生産タイプ
Beaufighter TF.MkX:MkX原型機準拠の戦闘機型生産タイプ
Beaufighter TT.MkX:TF.MkXを改装した練習機型。複操縦装置搭載
Beaufighter F.MkXIC:TF.MkXに似た機体だが、魚雷搭載装置は装備せず
Beaufighter Mk.XII:ハーキュリーズ27エンジン搭載の原型機提案。製作されず
Beaufighter Mk.XX:オーストラリア製のニュージーランド向けモデル
Beaufighter Mk.21:オーストラリア製のオーストラリア空軍向けモデル