ベリエフ Be−2(KOR−1)水上偵察機

Believ Be-2(KOR-1)
Бериев Бе-2 (КОР-1)


ソビエト赤軍

KOR-1
KOR−1(後にBe−2と改称)水上偵察機

 1930年代半ばに旧式化していた海軍大型艦艇の搭載水上偵察機を更新するために計画された 機体。それまで艦載水上偵察機として使用していたハインケルHe55は旧態依然とした複葉飛行 艇だったため、新型水偵は通常の胴体に大型フロートを装備した機体として設計された。
 KOR(КОР:Корабельный разведчик:艦載偵察機の略)−1と 名付けられた金属構造布張り胴体の複葉水上機は1936年に完成した。極寒の国の機体らしく寒 冷対策のシャッター付きエンジンカウル(量産型の写真ではシャッター付きでない(シャッター部を 外した?)カウルを使用している機体も確認できる)と、第一次大戦中の戦闘機のように主翼上へ搭 載された機銃以外はオーソドックスなシルエットをした機体であったが、実際に飛行させてみると致 命的とも言えるほど取り扱いが困難な機体で、メンテナンス性も悪かった。また当機を搭載する艦艇 もカタパルト装備などの改修工事が遅れており、配備当初の当機は主に陸上の水偵基地から運用され ることになった。
 量産型の生産と並行して改良が続けられていたが、第二次大戦の勃発により当機を艦上運用する試 みは断念され、バルト海での捜索救難任務に従事することになった。
 セバストポリをめぐる攻防戦においてソビエト軍の航空勢力が圧倒的に不足していたため、当機の 一部はフロートを応急的な車輪降着装置に換装され、対地攻撃に参加したとの記録が残されている。

機体詳細データ(KOR−1)
全長 8.88m全高 4.42m
全幅11.00m翼面積29.32m2
自重1,800kg最大重量2,486kg
最高速度277km/h上昇限度6,600m
航続距離530km巡航速度245km/h
発動機シュベツォフ M-25A 空冷星形9気筒 700馬力×1基
乗員数 2名総生産機数300機程度
武装7.62mm機銃×3(前方固定2、後方旋回1)、100kgまでの爆弾
(セバストポリ戦では機銃を廃し爆弾を200kg(100kg×2)搭載したとの記録がある)
主要タイプ KOR-1:原型を含む当機の呼称
Be-2:1940年頃に改称された後の呼称