フェアリ バトル軽爆撃機

Fairey Battle

英国空軍 他

Battle
英空軍第226飛行隊所属のバトルMk.I

 1930年代後半に着手された英空軍近代化の一端を担った機体。計画段階ではフェアリ昼間爆撃機と 呼ばれていたことからも判るように複座軽爆撃機として設計製作された。複座単発単葉の軽爆撃機を求め る仕様書P27/32に基づいて設計されており、アームストロング・ホイットワース社・ブリストル社・ ホーカー社との競争提案に勝ち抜いたものである。
 改定仕様書P23/35に基づいて製作された生産型は1937年から納入が開始された。後に英軍の 戦闘機などに搭載され勇名を馳せたロールスロイス・マーリンエンジンの量産第一号は当機へ搭載された ものであった。一部舵面が布張りであったり、主脚は引き込み時にも一部が露出する半引き込み式である など若干旧式的な部分もある機体だったが、第二次大戦開戦までに1,000機を超える機体が納入され、 開戦直後からドイツ軍相手に奮闘した。
 戦闘が開始されると敵戦闘機に対する防御力の弱さが露呈し、多大な損害を負うようになったが、単発 軽爆撃機として代替できる機体が無かったため、損害覚悟で過酷な任務に投入される場面も多く、194 0年5月のドイツ地上軍阻止作戦では作戦参加機の半数が未帰還となり、生き残った機体の大半も何らか の損害を受けていたため、当機の昼間爆撃機としての寿命にピリオドを打つことになった。
 ダンケルク撤退後ごろから第一線任務を退き始め、練習機や標的曳航機として使用されるようになって きている。海外ではオーストラリアをはじめ、ベルギー・トルコ・南アフリカ・アイルランドなどで使用 されている。

機体詳細データ(バトルMk.I)
全長12.90m全高 4.72m
全幅16.46m翼面積39.20m2
自重3,020kg最大重量4,900kg
最高速度414km/h(高度6,100m)上昇限度7,600m
航続距離1,600km巡航速度338km/h
発動機ロールスロイス「マーリン」液冷V型12気筒 1,030馬力×1基
乗員数 2名総生産機数約2,200機(2,185機説あり)
武装7.7mm機銃×2(右翼前方固定1、後方旋回1)、250lb(110kg)爆弾×4および500lb(227kg)爆弾×1
主要タイプ Battle Mk.I:最初の生産型。マーリンIエンジン搭載
Batele Mk.II:マーリンII(1,030hp)エンジン搭載型
Battle Mk.V:マーリンVエンジン搭載型
Battle T:練習機に改修された機体の呼称。後部銃座なし
Battle IT:練習機に改修された機体の呼称。後部銃座あり
Battle TT:標的曳航機に改修された機体の呼称
Battle TT.Mk I:標的曳航機として新造された機体