フェアリ バラクーダ艦上爆撃機

Fairey Barracuda

英国艦隊航空隊

バラクーダ
フェアリ・バラクーダMkII

 1938年に開発されたバラクーダ艦上爆撃機は、開発当初から退役するまで重量過多に悩まされた 航空機であった。
 戦闘機や爆撃機の製作が優先されたためバラクーダの初飛行は1940年末と遅れ、テストにより構造 の補強が必要であると判断され補強を行った結果、重量増加がおこり離陸(発艦)と上昇性能が低下し てしまった。
 しかし頑丈なこの機体は大戦を通じてよく働き、特に1944年4月のドイツ戦艦 ティルピッツ への攻撃は戦史に残る活躍であった。
 欧州戦線の戦況が連合国優位となった1944年末には、対日戦を視野に入れた出力強化型Mk.Vの 製造も始まったが、ドイツが降伏するまでに製造された37機が完成したにすぎなかった。
 大戦が終了し大半の部隊が解隊され、バラクーダも順次 グラマン・アベンジャーと交代していき、 1953年には全機が第一線から退役している。

機体詳細データ(バラクーダMkII)
全長12.12m全高 4.60m
全幅14.99m翼面積34.09m2
自重4,240kg最大重量6,400kg
最高速度367km/h(高度535m)上昇限度5,000m
航続距離1,100km巡航速度311km/h(高度1,530m)
発動機ロールスロイス「マーリン」32 液冷V型12気筒 1,640馬力×1基
乗員数 3名総生産機数2,592機(2,607機説あり)
武装7.7mm機銃×2(後方旋回)、機雷1,620lb(735kg)または爆弾1,600lb(720kg)または航空魚雷×1
主要タイプ Barracuda原型:仕様書S.24/37に基づく原型。マーリン30(1,300hp)エンジン搭載
Barracuda Mk.I:初期生産型。原型機に準ずる機体
Barracuda Mk.II:マーリン32(1,640hp)エンジン搭載の改良型。主要生産型
Barracuda Mk.III:後部胴体下にASVレーダーを搭載した対潜攻撃モデル
Barracuda Mk.IV:Mk.IIの機体にRRグリフォン(1,850hp)エンジンを搭載した試作機
Barracuda Mk.V:グリフォン37(2,030hp)エンジン搭載。兵装搭載能力2,000lb。角張った主翼が特徴