ブレダ Ba.65攻撃/偵察機

Breda Ba.65

イタリア王立空軍

Ba65bis
Ba.65の複座型であるBa.65bis

 1930年代に入って、世界各国で「使用者の要求に応じて戦闘機・軽爆撃機・偵察機などの 役割を果たす」という万能機の開発が盛んになった。このブレダ社が開発したBa.65も同様 のコンセプトで製作された機体である。
 1935年9月に初飛行した原型機は片持ち低翼単葉の金属構造機であったが、主脚は半引き 込み式で補助翼も布張りと同時代に製作された他国の機体同様、旧世代からの過渡期的な色が 濃かった。操縦席は単座となっていたが、後に背面に銃座を装備した機体や後席に偵察員兼銃手 を搭乗させる複座型も製作されている。
 当機の初戦闘はスペイン内乱に参加したイタリア空軍派遣航空軍所属機によるもので1937 年8月のことであった。生産は1939年7月に終了しているが、第二次大戦でも北アフリカ戦 線や本国などで使用されている。北アフリカでは砂漠という条件下のため稼働率は低く、たいし た戦果も挙げていない。また本国の部隊に配備されていた機体は複座型が主で、爆撃任務などに 使用されている。
 当機はイラクにも25機が輸出されており、1941年の暴動に際して英国軍と局地戦を繰り 広げているほか、チリ(20機)やポルトガル(10機)、ソビエト(10機)にも輸出された。

機体詳細データ(Ba.65/A.80)
全長 9.53m全高3.20m
全幅12.10m翼面積23.50m2
自重2,400kg最大重量2,950kg
最高速度430km/h上昇限度6,300m
航続距離550km巡航速度365km/h
発動機フィアットA80RC41空冷星形14気筒 1,000馬力×1基
乗員数 1名総生産機数不明(単座型のみは218機)
武装7.7mm機銃×2、12.7mm機銃×2、爆弾最大500kg搭載
主要タイプ Ba.65(初期型):原型を含む初期生産型。グノームローヌK-14エンジン搭載(81機)
Ba.65/A.80:第二期生産型。フィアットA80RC41エンジン搭載(137機)
Ba.65bis:複座型。後部偵察員/銃手席は開放型座席(7.7mm機銃×1)だった
Ba.65(銃座付):Ba.65bisの後部座席をブレダL型銃座に変更したもの