ブレダ Ba25練習機

Breda Ba.25

イタリア王立空軍

Ba.25
中国国府軍洛陽飛行学校所属のBa25(Ba28?)基本練習機

 1920年代末から1930年にかけて開発された複座基本練習機。木金混合構造、複葉、固定脚と 当時の練習機としてオーソドックスなスタイルをしていた。原型機は1931年にミラノ近郊セスト・ サン・ジョヴァンニにあるブレダ社の社有飛行場で初飛行した。この原型機は当初単座機として製作さ れていたが、その後縦列複座に改修されている。
 最初は民間の飛行学校に納入されたが、31年後半にはイタリア空軍からも受注があり、まず約10 0機の製造が行われた。しかし優秀で癖のない飛行特性を持つ当機だったが、当初は軍民ともにセール スに成功したとは思われていなかった。状況が変わったのは1935年になってイタリア空軍の拡張計 画が始まってからのことで、35年から38年までの間に400機以上(複数説あり)が空軍に納入さ れている。ちなみに、民間向けとしてCNA(Compagnia Nazionale Aeronautica)社やSAI(Società Aeronautica Italiana:後のアンブロジーニ社)でもライセンス生産が行われている。
 何種類かの異なるエンジンを搭載しており、それぞれの搭載エンジン名称が機体名称に付随すること もあり、また主翼を切り詰めた単座型や双フロートを装備した水上練習機型も少数生産されている。第 二次大戦中もイタリア空軍の基本練習機として幅広く使用され、ごく少数機は休戦後に連合軍の連絡機 としても使用された。

機体詳細データ(Ba25/リンクス)
全長 8.30m全高 2.90m
全幅 9.60m翼面積24.70m2
自重 750kg最大重量1,000kg
最高速度205km/h(高度 m)上昇限度4,900m
航続距離 400km巡航速度160km/h
発動機アルファロメオ「リンクス」 空冷星形7気筒 200馬力×1基
(アームストロング・シドリ社製エンジンのライセンス生産品)
乗員数 2名総生産機数753機(ブレダ社生産数)
武装武装なし
主要タイプ Ba.25/Lynx:「リンクス」エンジン搭載モデルの呼称
Ba.25/D.2:アルファロメオD.2エンジン(240hp)搭載モデルの呼称
Ba.25/Mezzo-Asso:イゾッタ・フラスキーニ・アッソ200エンジン(220hp)搭載モデルの呼称
(その他):輸出用にワルター「カストロール」エンジン(240hp)搭載モデルもあった
Ba.25 Ridotto:主翼を切り詰めた単座モデル。曲芸飛行や空戦訓練向き
Ba.25-I:Ba.25 Idroとも呼ばれる双フロート装備の水上練習機型
Ba.26:全幅を拡大し、ワルターNZエンジン(130hp)を搭載する初等練習機型。原型のみ製作
Ba.28:ピアッジョ7Kエンジン(370hp:グノーム・ローヌ製のライセンス品)を搭載した輸出モデル