ブレダ Ba201試作急降下爆撃機

Breda Ba.201

イタリア王立空軍

Ba.201
Ba201原型1号機

 スペイン内戦や第二次エチオピア戦争の戦訓により、不足している空軍の打撃力を増すため イタリアは急降下爆撃機の開発を行うことにした。しかし、1930年代に開発された ブレダBa88サボイア・マルケッティSM85は 完全な失敗作となり、第二次大戦緒戦ではドイツから輸入した ユンカースJu87で急場を しのぐありさまであった。
 これら双発機の失敗を受け、1939年に単発エンジンの急降下爆撃機開発が指示されることと なり、数社から設計案が提出された。ブレダ社は全金属製引込脚単葉機を設計し、Ba201の名 で原型機1機を製作することになった。
 1941年に完成した原型機は、Ju87に似た逆ガル翼に優秀なダイブブレーキ(あまりに優秀 すぎて、降下速度を必要以上に抑えることがあり、遅い降下速度では対空砲火の標的になるとの指摘 もあった)を備えたもので、各種のエンジンを試した結果ドイツ製DB601エンジンが搭載される ことになった。
 Ba201には500キログラムの爆弾を搭載することが可能であったが、軍が要求していた最 高時速500キロは爆弾投下後にしか発揮できず(とは言え、Ju87の最高速度よりは早か った)、単座ゆえに爆装時の自衛能力に難があることが指摘され、同じエンジンを搭載した戦闘爆 撃機レジアーネRe2001が 640キログラムの爆弾を搭載して時速540キロを発揮できたこともあり、当機の開発は原型2 号機で中止となってしまった。

機体詳細データ(Ba201)
全長11.09m全高 3.10m
全幅13.00m翼面積24.84m2
自重2,380kg最大重量3,650kg
最高速度460km/h(高度4,000m)上昇限度8,200m
航続距離1,200km巡航速度405km/h
発動機ダイムラーベンツ DB601A 液冷V型12気筒 1,175馬力×1基
乗員数 1名総生産機数 2機
武装12.7mm機銃×2(前方固定)、500kg爆弾×1
主要タイプ Ba.201:試作急降下爆撃機。2号機はRA1000RC41エンジン(1,175hp)搭載