コンソリデーテッド B−32ドミネーター爆撃機

Consolidated B-32 "Dominator"

合衆国陸軍航空隊

B-32
米陸軍航空隊所属のB−32ドミネーター

 ボーイング社がB−29爆撃機を開発する きっかけとなった米陸軍要求項目と同じ仕様により開発された機体。コンソリデーテッド社としてはXB −29の対抗提案のつもりであった。米陸軍ではボーイング社とコンソリデーテッド社両社に対して3機 の原型機製作を発注し、コンソリデーテッド社案についてはXB−32の呼称が与えられた。
 コンソリデーテッド社が3機製作した原型機は、それぞれ異なるスタイルをしており1号機は丸い機首 とB−24爆撃機を基礎とした双垂直安定板 ・方向舵を持っていた。2号機は1号機同様の尾翼に段付きの機首部を組み合わせたもので、3号機は胴 体設計こそ2号機と同様だが、尾翼は1枚の大きな垂直安定板に変更されたものであった。エンジンはX B−29と同じライト社製サイクロン系のものが搭載された。
 原型1号機こそXB−29原型よりも2週間早く1942年9月7日に初飛行したが、生産型の基準と なった3号機は諸問題の解決に時間がかかり、翌年11月にようやく初飛行している。このベースとなる 3号機開発の遅れから生産着手も遅くなり、B−29が実戦部隊に配備されるようになった1944年の 時点で未だ生産型の納入は始まっていなかった。対日戦終了までに実戦部隊に配備された機体は沖縄を基 地とした15機のみで、それすらも与圧システムや遠隔銃座を省いた未完成機体であった。
 生産型115機と訓練用モデル約40機が製作されたが、戦争終結のためそれ以上の発注を受けること はできず就役した機体もすぐに現役から退いてしまい、朝鮮戦争でも活躍し脚光を浴びたB−29の影に 埋もれた不運な機体である。

機体詳細データ(B−32)
全長25.32m全高10.06m
全幅41.15m翼面積132.10m2
自重27,339kg最大重量50,576kg
最高速度575km/h(高度7,620m)上昇限度10,670m
航続距離最大6,115km巡航速度500km/h
発動機ライト R-3350-23「サイクロン」空冷星形18気筒 2,200馬力×4基
乗員数 8名総生産機数150機程度
武装12.7mm機銃×4(背部銃座)、20mm機関砲×2(機首、尾部)、爆弾最大9,072kg搭載
主要タイプ XB-32:原型機呼称。社内モデル名Model 33
B-32:生産型。原型3号機に準ずる
TB-32:訓練用モデル。操縦・爆撃等の訓練に使用された