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ボーイング B−29スーパーフォートレス爆撃機

Boeing B-29 "Super Fortress"

合衆国陸軍航空隊(合衆国空軍)

B-29
ビキニ環礁で水爆投下実験中のB−29(1946年)

 1938年にボーイングB−17の後継機として 開発計画がスタート。高高度を飛行可能なよう与圧された機体を持ち、戦闘機より高速かつ大量の爆弾を搭載し ての長距離飛行ができることとした要求使用はかなり無謀なものであったが、ボーイング社が技術陣の奮闘によ り39年に3機の試作を軍より受注、原型機さえ完成していない40年に制式採用となった。
 日本軍の真珠湾奇襲攻撃によって大規模な生産計画が決定され、急ピッチで生産が進めれられた。44年4月 からは中国大陸から満州や九州方面へ爆撃行をおこない、同年11月以降は日本軍から奪取したグアム・サ イパン・テニアンの各島に新しく建設した基地から日本本土全域への爆撃が行われた。更に45年になって第2 1爆撃機司令のカーティス・ルメイ少将が提唱した焼夷弾による夜間爆撃が開始されるに至って、日本全土は焦 土と化した。追い撃ちをかけるように昭和20年8月6日にテニアンからB−29「エノラ・ゲイ」が9日には B−29「ボックス・カー」が原始爆弾投下任務に出撃し、それぞれ広島・長崎を壊滅させ太平洋戦争に終止符 が打たれた。
 戦争終結に伴い米軍は発注済みであったB−29の生産(一説には5,000機以上)をキャンセルすることに なったが、就役していたB−29と改良型の B−50はその後も、朝鮮戦争やベ トナム戦争に使用されている。

機体詳細データ(B−29)
全長30.18m全高 9.02m
全幅43.05m翼面積161.27m2
自重31,800kg最大重量56,000kg
最高速度576km/h(高度7,600m)上昇限度9,700m
航続距離約5,200km巡航速度378km/h
発動機ライト R-3350「サイクロン」空冷星形複列18気筒 2,200馬力×4基
乗員数10名総生産機数3,970機
武装12.7mm機銃×10(B-29Aは12)、20mm機関砲×1、爆弾最大20,000lb(9,070kg)搭載
主要タイプ XB-29:原型機呼称。社内呼称モデル345(3機)
YB-29:XB-29改修の生産前機呼称。いくつかの組み合わせで武装を搭載した
XB-39:V-3420液冷エンジンを搭載した原型機。YB-29改装
B-29:R-3350-23、-23A、-41エンジンを搭載した主要生産型(2,513機)
DB-29:無人機(ドローン)指令機改装型
GB-29:各種超音速飛行実験機の母機に改装された機体
QB-29:遠隔操縦標的機に改装された機体
SB-29:ボート投下装置を搭載した海洋救難型改装機
WB-29:大気標本採取装置を搭載した気象偵察型
P2B-1:米海軍用哨戒機型。配備数はごく少数
Washington B.Mk I:英空軍に貸与されたB-29の英軍呼称
B-29A:R-3350-57、-59エンジンを搭載した機体。前部上方機銃座が4連装(1,119機)
F-13A:戦略偵察機型。大型カメラと長距離用燃料タンクを装備。後にRB-29Aと改称
TB-29A:練習機に改装された機体の呼称
ETB-29A:両翼端にF−84戦闘機を連結する戦闘機寄生母機改造型の呼称
B-29B:R-3350-51エンジン搭載。尾部銃座以外の武装を廃止した軽量高速化機体(311機)
EB-29B:XF−85戦闘機を搭載する戦闘機寄生母機改造型の呼称
B-29C:B-29Aのエンジンを新型のR-3350に変更した改良型。5,000機が発注されたが終戦のため全機キャンセル
XB-44:R-4360-35エンジン(3,500hp)搭載の強化型原型。後にB-29Dと改称
XB-29E:各種電子防御型火器管制装置を試験するための機体
B-29F:極地用に改装された機体の呼称
XB-29G:胴体下にターボジェットエンジンを搭載した試験用機体
XB-29H:B-29Aの防御用武装を改良した試験機
YB-29J:民間用R-3350エンジンを試験するための機体
RB-29J:多重検知器搭載の偵察機型。YB-29J改装
YKB-29J:フライングブーム式空中給油装置の試験機。YB-29J改装
CB-29K:貨物輸送機に改修された機体の呼称
B-29L:プローブ&ドローグ方式空中給油装置の試験機(受油側)。後にB-29MRと改称
KB-29M:プローブ&ドローグ方式空中給油装置の試験機(給油側)
KB-29P:フライングブーム式空中給油装置を搭載した空中給油機改装型
YKB-29T:3点給油機(3機への同時給油)実験機。KB-29M改装