ダグラス B−18ボロ爆撃機

Douglas B-18 "Bolo"

合衆国陸軍航空隊 他

B-18
カナダ空軍所属のディグビーMk.I

 1934年に米陸軍航空隊から出された新型爆撃機の要求項目は、それまで使用していた マーチンB−10爆撃機に 比べ爆弾搭載量と航続距離を2倍にするという過酷なものであった。
 ダグラス社はその要求を受けて、当時初飛行直前まで開発が進んでいた民間旅客機DC−2を基礎 とした機体を設計、自社負担により原型を製作した。このDB−1(ダグラス爆撃機1号)と名付け られた原型機はボーイングモデル299 (後にB−17爆撃機とし て採用される)やマーチン146(B−10爆撃機の輸出型)などと共に米陸軍の審査を受け、ボー イング社の機体と同時に制式採用されB−18の名称で生産発注が行われた。
 1938年頃から部隊配備が開始され、太平洋戦争開戦時には米陸軍航空隊爆撃機飛行隊の大半に 当機が配備されていた。ハワイ基地に配備されていた第5および第11爆撃隊のB−18Aは真珠湾 攻撃の際に大半が破壊され壊滅状態となっている。
 1942年に爆撃任務の第一線は大型なB−17にその座を譲ったが、捜索レーダーと磁気異常探 知機(MAD)を装備して対潜哨戒機に改修された当機はカリブ海などで作戦に従事している。また B−18Aはカナダ空軍にも供与されディグビーMk.の名で使用された。

機体詳細データ(B−18A)
全長17.63m全高 4.62m
全幅27.28m翼面積89.65m2
自重7,403kg最大重量12,552kg
最高速度346km/h(高度3,050m)上昇限度7,285m
航続距離1,931km巡航速度269km/h
発動機ライト R-1820-53「サイクロン」空冷星形9気筒 1,000馬力×2基
乗員数 6名総生産機数350機もしくは352機
武装7.62mm機銃×3(機首、背面、腹部)、爆弾最大4,500lb(2,041kg)搭載
主要タイプ DB-1:原型機。当機の社内モデル名。主翼や尾翼はDC-2と同じ(1機)
DB-2:最終形態の社内モデル名。機首部に動力銃座装備。生産されず(1機)
B-18:最初の生産型。R-1820-45エンジン(930hp)搭載(131機もしくは133機)
B-18A:第二期生産型。R-1820-53エンジン搭載(217機)
B-18AM:B-18Aから爆撃装置を撤去した練習機改修型
B-18B:B-18Aに捜索レーダー、MADを搭載した対潜哨戒改修型
B-18C:対潜水艦戦用に改修されたB-18Aの呼称
B-18M:B-18AM同様に練習機へ改修されたB-18の呼称
XB-22:R-2600-3エンジン(1,600hp)搭載の発展計画型。計画のみ
C-58:非武装輸送機に改修されたB-18の呼称
Digby Mk.I:カナダ軍における当機の呼称。B-18A相当だが搭載武装は英軍規格