ブリティッシュ・テイラークラフト オースター観測機

British Taylorcraft Auster

英国空軍・陸軍

Auster
英陸軍のオースター

 元はアメリカのテイラークラフト社が民間向けに製造した軽飛行機をイギリスの現地法人であ るブリティッシュ・テイラークラフト社がライセンス生産した機体。第二次大戦が始まり、砲兵 観測および連絡用として適正を審査するため英国空軍が民間機を徴発したのが始まりである。
 審査の結果、当機の性能に満足した英軍ではオースターの名称を与え制式採用を行い、民間向 けモデルに離着陸性能改善のため主翼後縁にスプリット・フラップを追加した機体100機が発 注されることになった。
 当機の初陣はアルジェリア侵攻で、その後のシシリー攻略やイタリア侵攻の時点では作戦上必 要不可欠な機体となっていた。機体の運用は空軍だけでなく、英陸軍でも空軍にて訓練を受けた 陸軍将校が操縦して砲兵観測(自軍砲弾の着弾観測だけでなく、敵砲兵陣地の偵察も含む)や写 真偵察などの任務に従事した。
 ちなみに英軍での機体呼称にあるAOPとは空中監視所(Air Observation Post)の略称である。

機体詳細データ(オースターV)
全長 6.83m全高 2.44m
全幅10.97m翼面積15.51m2
自重 499kg最大重量 839kg
最高速度209km/h(海面高度)上昇限度4,575m
航続距離483km巡航速度177km/h
発動機ライカミング O-290-3 水冷水平対向4気筒 130馬力×1基
乗員数3名総生産機数1,600機以上
武装武装なし
主要タイプ Taylor Model plusC:元となった民間向け機体(23機)
Taylor Model plusC.2:民間型をシラス・マイナーエンジン(90hp)に換装した軍審査用機(20機改修)
Taylor Model plusD:plusC.2モデルと同等の新造機。審査用(9機)
Auster AOP Mk.I:最初の生産型。シラス・マイナーエンジン搭載。複座(100機)
Auster AOP Mk.II:ライカミングO-290エンジン(130hp)搭載型(2機)
Auster AOP Mk.III:ジプシー・メジャーIエンジン(130hp)搭載型(470機)
Auster AOP Mk.IV:ライカミングO-290-3エンジン搭載型。3座(254機)
Auster AOP Mk.V:Mk.IVに盲目飛行用計器を装備した機体(約800機)
Auster AOP Mk.VI:ジプシー・メジャーVIIエンジン(145hp)搭載の試作機