チェトベリコフ ARK−3(MP−2)飛行艇

Chetverikov ARK-3(MP-2)
Четвериков АРК-3(МП-2)


ソビエト赤軍

ARK-3
ARK−3飛行艇

 1933年にチェトベリコフ設計局が開発開始した哨戒・輸送飛行艇。未踏部分が多い 極地へのパトロールや輸送に使用するため、時速300キロで3,000キロの長駆を飛 行できる能力を目指して設計が行われた。
 長距離飛行における信頼性確保のためエンジンは双発が望まれたが、機体の小型化を目 指したため2基のエンジンは、前後に直列で並べられることになった。ただし極地という 気象条件から機体構造は頑丈に作られたため重量が大きくなり、機動性の点で難のある機 体になってしまった。
 1937年4月には有償荷重1,000キログラムを搭載しての到達高度9,190メー トルという飛行艇の国際飛行記録を塗り替えるに至った当機であるが、構造的欠陥から原型 1号機および2号機が墜落事故をおこしたため、合計7機の生産が行われただけで、量産化 されることはなかった。残った機体は極地方面での輸送任務や北海での船団護衛哨戒などに 従事している。

機体詳細データ(ARK−3)
全長14.60m全高不明
全幅20.00m翼面積59.50m2
自重3,642kg最大重量5,250kg
最高速度260km/h上昇限度不明
航続距離1,500km巡航速度不明
発動機シュベツォフ M-25A 空冷星形9気筒 730馬力×2基
乗員数 3名総生産機数 7機
武装7.62mm機銃×2(機首、胴体後方各1)、1,100kgまでの爆弾・機雷等
主要タイプ ARK-3:原型機を含む当機呼称。別名MP-2。後にARK-3-1と改称された