アラド Ar240試作重戦闘機

Arado Ar240

ドイツ空軍

Ar240
整備中のAr240原型機(3号機以降?)

 ドイツ空軍が採用した最初の双発重戦闘機Bf110の 後継機として開発された機体。後継機の開発はメッサーシュミット社とアラド社の両社に指示され、メッサーシュミット社はB f110の設計を焼き直したMe210を提示したが、ア ラド社では新型フラップや与圧式操縦席、遠隔操作の後方銃座などを持つ野心的な機体をAr240として提示した。
 液冷エンジンDB601を搭載した原型1号機は1940年6月に初飛行した。液冷エンジン搭載ながら大きな円形ラジエー タのため一見すると細身な空冷エンジンのように見えるエンジンナセルが特徴の当機であったが、エンジンの冷却効果が弱く地 上走行中にオーバーヒートをおこすなどの問題が生じている。
 8機の原型が製作されているが、双発重戦闘機としてだけでなく偵察機や爆撃機、夜間戦闘機などにも転用が検討されたため、 最終的なデザイン決定に時間がかかったことと、最後まで飛行安定性や冷却不足の問題が解決できなかったことから、1942 年に当機の開発計画は中止となってしまった。

機体詳細データ(Ar240A:一部データは計画値/【 】内はC型)
全長12.81m全高 3.95m
全幅13.33m【16.59m】翼面積30.90m2
自重6,200kg【8,460kg】最大重量10,297kg【11,726kg】
最高速度618km/h【730km/h】上昇限度10,100m
航続距離2,000km巡航速度550km/h程度
発動機ダイムラーベンツ DB603E液冷V型12気筒 1,175馬力×2基
【ダイムラーベンツ DB603G液冷V型12気筒 1,900馬力×2基】
乗員数2名総生産機数8機
武装7.92mm機銃×4(前方固定2、後方旋回2)
【13mm機銃×2(後方旋回)、20mm機関砲×4(前方固定)、1,800kgまでの爆弾】
主要タイプ Ar240V:原型機呼称。V1〜V8までの8機が製作された
Ar240A:偵察型生産モデルの呼称
Ar240B:A型にDB605AMエンジン(1,800hp)を搭載する強化型の呼称
Ar240C:DB603G(1,900hp)を搭載する夜間戦闘機・爆撃機型の呼称
Ar440:安定性改善型の呼称